「剣の騎士」 [永遠の戦士 コルム1]
マイクル・ムアコック
やっぱり、コルムは面白えなあ,、'` ( ´∀`) ,、'`
そういうわけで、永遠の戦士と言われるよりも紅衣の公子のほうがしっくりくる、エターナルチャンピオンシリーズのもう一つの雄、コルムの前期三部作です。衰退しつつある二つの五つの次元界を移動できる上位種族“ヴァドハー”と“ナドラー”が支配していた世界で、新興種族“マブデン”が老いた種族を排除しようと戦乱の嵐を巻き起こす。一族を惨殺された公子コルムは復讐を誓う…。
魔術師で戦士のエルリックとは異なり、自身にはほとんど特殊能力の無いコルムが手にする失われた左手と右眼の代わりの神の呪物がもたらす混沌。さらに平和の中に生きてきたコルムが手に入れた憎しみと殺意が合わさりあって、運命をもてあそぶ神々に対抗することになる、まさにヒロイックファンタジー的な物語は、その立ち位置としてもこのエターナルチャンピオンシリーズの中では正統派に近いというかゲーム的な感覚もあるもので、割と爽快感を得られる、かも、しれない。他のシリーズと合わせ鏡のように存在する神々の地位は微妙に異なり、混沌と秩序のパワーバランスの様相が変化することを表している…というのが分かるのは随分後になるわけで(´∀`)存在のサイクルが入れ子状態になって世界を形成していきます。
終盤で、エルリックではそんなに重要でなかったエターナルチャンピオン集合パートが重みを増してしまって、ああやっぱり全部読む羽目になるのか(´Д`;)と思ったりもしますが、ここで、終われば幸せな気分で過ごせる一冊です。
でも、終わんない,、'` ( ´∀`) ,、'`

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