「ドゥーム」
超人気パソコンFPS(ファーストパーソンシューティング)ゲームを「スコーピオンズ・キング」などでお馴染みのザ・ロックを主役に映画化した作品です。
FPSなので原作と言うかゲームには大したストーリーはありませんが、映画では舞台を近未来の火星にしてそこにあった古代都市からの遺物が巻き起こす恐怖を描き出しています。前半は至極真っ当な密閉型モンスターホラーの様相を呈していて、予算の掛けっぷりも手伝って、突っ込みどころの少ない正統派B級ホラーの作りになっています。小物とか舞台に安っぽさを感じさせないあたりは立派、でも美意識はちょっと足りない感じがしないでもありません。ゲームはもっと露骨で下品だけど(´Д`;)
後半は一人称視点の映像や、肉体派アクションなどサービス精神旺盛な絵作りに思わず嬉しくなってしまいますが、ザ・ロック演じる軍曹の扱いはもうちょっと良くしてもいいんじゃないの?と思わせる各人物造形掘り下げの無さがちょっと残念。
そこらへんを差し引いても酷い出来の代物があふれるゲーム原作作品の中でも、かなり良好な仕上がりの作品でした。

0