SILENCE SPEAKS

月刊アフタヌーン2006年5月号

「謎の彼女X」植芝理一

　「夢使い」がアニメ化決定！した植芝理一が新連載だよ！読み切りが妙なエロス全開で変態伝奇エロ路線変更かよ！と思わせたのも2004年、そのまま連載かよ！な第一話は、どこのエロゲ？って感じの夢想恋愛フェティッシュエロだよ、パンチラ満載だけど！偏執的な描き込みがちょっと減った、って言うか登場人物が減った！いや主人公がまともな性格なのが違和感の理由か。以前は全編夢のシーンだったからなあ。まあ、ぶっちゃけますが読み切りの時はエロス不足で微妙な感じでしたが、連載でエロ増加してちょっと楽しい。雑誌の位置としては「ラブロマ」になるのか「なるたる」か？

　この作者のエロスはあまりドス黒くないのがいいな、って絵柄のせいだろ！だが、この作者の他の作品を読むことはおすすめしないッ！

新世紀エヴァンゲリオン (10)
貞本 義行

　いやあ、9巻から二年も経ってたのでどこまで進んでたのかすっかり忘れてたよ,､'` （　´∀｀）　,､'`
　そんな事より、本編の方は渚カヲルが既に登場しつつも屈指の名場面、レイの自爆シーンが描かれるわけですが、さすがに水槽まで来ると終わりが見えてきたよ！2011年には完結してるね！間違いない！！


　…未完の可能性が高いな。

〔文藝別冊〕 ナルニア国物語

　映画化で話題の「ナルニア国物語」のムックを買ったぜ！本編には見向きもしないけど！！流行りものには、ちゃんと追随しないとね、って言う理由で買ったわけではない。ほとんど興味の無いナルニア部分は全然読まずに、即行で読むのはファンタジー特集で収録されたエルリックの新作短編だよ！新王国での放浪を続けるうち混沌が闘争を続ける世界に紛れ込んだエルリックは、チャンピオンの顕現の一つであるフォン・ベックと出合い多元宇宙の真の姿に接触することになる…

　という、ムアコックが世界を整理してからの短編なわけですが、まあこの話が効果を発揮するのは新しく刊行されたシリーズの終盤になってからなので、どうなんだろうって感じですが、なんといっても重要なのは

アリオック

　って事だろう！（´∀｀）b

メルニボネの皇子 [永遠の戦士エルリック 1]
マイクル・ムアコック

　やっぱりエルリクは面白いなあ（　´∀｀）
　アリオッホだけど（；´Д｀）
　挿絵が無くなってしまったので、ちょっぴり寂しいけど、下手に付けられるよりもマシ…だろうか。でも訳が微妙にモニョるので旧版が更に貴重になったぜ！（´∀｀）b

真実(ヴェリティ)の帰還 上<ファーシーアの一族>
真実(ヴェリティ)の帰還 下<ファーシーアの一族>

ロビン・ホブ

　前作で死の淵から力技で生還させられたフィッツは、すっかりぶっ壊れてしまった上に、この世界での居場所すら無くしてしまうことに。絶望の淵に立たされるフィッツは最後の力を振り絞り仇敵偽王リーガルに復讐を果たすべく、再び立ち上がるものの、そこへ行方不明になっていた王からの声が届く…

　主人公にどんな恨みがあるんだ！とばかりに押し寄せる不幸の連続に逆の意味でのカタルシスばかりが繰り返される壮絶で陰惨、さらに悲哀の物語は新たな登場人物も加わって、世界と“技”の秘密の場所へと人々を集結させていきます。関わりあう人々に災厄を招きつつ愛する人と引き離されるフィッツには“気”で結ばれた狼しか心を許せるものがいなくなり、希望の全てが奪い去られていく様は、世界の崩壊とシンクロして破滅的な情景ばかりを描き出します。誰もが何かを喪っていくこの世界に巡る因果の負の連鎖は今後も更に人々に“犠牲”を強いていくようです。

　さらに三部作の刊行が告知された物語でフィッツに果たして救いの時はくるのか？再び襲い来るのか超絶不幸連鎖！？