ある程度トシをくった役者は、さほど上手くなくても
トシを重ねただけの“味”みたいなものが出るもんだ、などと思っていましたが
決してそうではないのだということを
最近、改めて痛感させられました
先日、観に行ったお芝居で
終演後、演出家と演者の男女、計3人のトークショーがありました
女優(?)は言いました
「手紙というのは、開いて初めて相手の言葉がわかるので
予め準備していない素の反応をより丁寧にやらなくてはいけないので
難しかったし、大変気を遣いました」
このお芝居だけじゃなく
どんなお芝居でもセリフは“準備”しちゃいけないんだけど
それはまあ、横に置いといてっと…
相手の言動に対して
初めて自分の反応があるっていう基本的なことはわかっていたわけだ
なるほど、なるほど
でもアンタ
ずーっと自分のやりたいように声を発してたよね?
ずーっと演技変わらなかったよね?
相手役の声や反応なんか、これっぽっちも気にしてなかったよね!?
百歩譲って、おっしゃったとおり考えていたとしても
客には、少なくとも僕にはそうは見えなかったなあ
相手役の男性が大変お気の毒でしたよ
その女優(?)
本業は別なんだけれども、聞くところによると
人様の前でお芝居したり歌を歌ったりもしているらしい
つまり、それなりの経験があるということなんです
それに人生のベテランと言われて然るべき年齢
ああ、それなのにそれなのに…
僕が一番大嫌いな
「アンタ、自分のこと
美人、上手いと思ってやってんだろーッ!?」
という感じ
アンタ、美人でもなけりゃ
上手くもないですからーッ!
ザンネーン!
ベ○サイユのばら斬り!!(古ッ!)
声の出し方や演技の質が
よく映画やドラマに出てくる
鼻持ちならない大女優(劇中、後で殺されちゃったりする)とおんなじ
こんな人、ホントにいるんだあ!
と本気でビックリしましたよ
人間、トシを重ねるだけじゃダメってことですね
あれ、何だろう?
胸がなんだか痛むな…
切腹!

0