楽園王の20周年記念公演
『仮病ガール』を観てきました
初回は朝10時と、ちと珍しい時間帯の開演でしたが
客席はほぼ満席状態でしたね
ていうか、僕が『KD』でやった、朝7時57分開演というのは極端にしても
10時開演というのは、以後もっと演劇界に増えてもいいと思いますよ
だって朝10時なんて
映画館の初回と同じ、もしくはそれより少し遅いくらいなんですから
お客さんの側にとっては
午後に用事があっても差し支えないし
演る側にとっては
役者がコンディションを整えるのが決してラクじゃないけど
日に1回、興行を追加することができるわけで
お互い良いことはあっても、ソンは無いのです
あっ、当然
劇場側の協力も必要不可欠ですけどね
で、お芝居の感想ですが
楽園王の作品では、久しぶりに清々しい気分で劇場をあとにすることができました
いや、つまらない云々ではなくて
作・演出の長堀氏の作風がもともと
観客に対して、決して軽くないおみやげを渡すというものなので
今回は珍しいのです
以前に僕が出演した作品でも
清々しい気分になれそうなものなんて、あまり記憶にありません
今回何が良かったって
物語も役者も良かったですけど、それよりなにより
ラストシーンで、ぬけるような青空を見せてくれたのが良かったですね
あっ、もちろん
上野ストアハウスの屋根は、福岡ドームのように開閉しないので
照明と演出で見せてくれたわけです
これは誉めすぎかもしれないけど
押井守監督演出『鉄人28号』で
舞台上に鎮座している実物大の鉄人が“立ち上がり、大空を飛んだ”ことに
勝るとも劣らないくらい感動しました
そこに無いものをしっかり見せてくれる
イマジネーションを刺激してくれるのが
演劇の醍醐味なのであります
だから、演劇って好きなんだよね

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