クドヒデの「どうせ一度の人生ならば！」

昔、『犬神家の一族』が映画化された時に
原作者の横溝正史氏は
金田一耕助が泊まっている宿屋の主人の役で出演していました

そんな感じで
原作者が自身の映画化作品に
チョイ役で出るのはよくあることですが
『完全なる首長竜の日』に
乾緑郎氏は出演しないそうです

ビジュアル的には何の問題もない…
いや、むしろ黒沢清監督の映像にはハマる気がするんですけどね

残念！

いつか来るだろうと思っていましたが…

乾緑郎氏の「完全なる首長竜の日」
映画化です！

『リアル 〜完全なる首長竜の日〜』のタイトルで
来年夏、公開だそうです！

タイトルの頭に“リアル”ってついてるのが、ちと気に入らないけど…

監督は黒沢清氏
主演は、佐藤健さんと綾瀬はるかさん
他の出演者は
中谷美紀さん、オダギリジョーさん、染谷将太さん、小泉今日子さん
ですって！

なんて豪華なスタッフとキャスト

おめでとう、緑郎さん！

『ヘルタースケルター』を観ました

思ったほど彼女のおっぱいやＨなシーンは観られないので
それ目当てでは行かない方がいいです

…と、そんな与太話はともかく

よく言えば、日本版『ブラック・スワン』かな

ただ、かの作品が
重厚且つテーマ性重視だったのとは対照的に
本作はテーマ性なんかクソ食らえとばかりに
ひたすらスキャンダラスにスタイリッシュに突き進みます

『ブラック・スワン』の足元にも及ばない、と斬って捨てるのは簡単だけど
それが蜷川実花監督や主演の沢尻エリカさんの選んだ戦い方であり
俺はその潔い姿勢は天晴れだと思います

俺は、例の「別に」事件の前から
沢尻さんの演技はあまり好きではありませんでしたが
今回の演技は心の底から拍手を送ります

世の中には役者と呼ばれる人間がゴマンといて
たぶん、りりこという役を全うできるヤツもゴマンといるだろうけど
これだけ“画”になって、評判を呼べるのは
彼女しかいないだろうから

今後、沢尻さんがどんな女優さんになっていくのか
スゴく興味があります

「見たいものを、見せてあげる」が本作のコピー
ならば、それに応えるかたちで
「観たい人が、観ればオーケー」
http://hs-movie.com
【評価】☆☆☆（５つが最高）

映画『ヘルタースケルター』を観に来ている

客席は、２:８で女性の方がはるかに多い

俺みたいに、彼女のおっぱいが観たくて来るスケベ男は
ほとんどいないということだね

インターネットで、あちこちの映画評を読むと
ちょっとわかりにくい作品に対して、こんなフレーズがよく書かれている
“○○が描けていない”

ちょっと待て

「私にはわからない」というなら納得できる

ただ、その手の作品は
俺の経験上“○○が描けていない”なんてことは、まず少ない
大概、材料はきちんと提出されているし、そうでないなら
作り手があえて、説明しないという選択をしているのだ

はっきり言えば
「アンタの理解力、想像力が足りないだけだよ」
と思う

想像力といえば
「あの○○は、どういうことなんでしょう？」
という質問もよく目にする

どうでもいいじゃん！

いや、ちょっと言葉が乱暴過ぎたか…

で、あなたはどう思うの？と言いたい

なぜ、自分で答えを出さず
他人に答えを求めるんだろう？
他人と答えが同じでなくちゃいけないの？

別に自分の解釈が間違っていたっていいじゃない
映画や小説を一度目にしたら、その後全ては自分の世界
数百円もしくは数千円で
頭の中に、後日譚やらスピンオフが無限に拡がっていくなら
それはとても素敵なことじゃないの

かの『スターウォーズ』だって
映画１作目のストーリー自体は結構スカスカだ
それを熱心なファンや優秀なスタッフが肉付けしたから
長く愛され、今日に至っている

妄想上等！
まずは、自分で考えることが大事なんじゃないかな

最近よくテレビのＣＭで聞くフレーズ
「映画はスマホで」

冗談じゃねえ！

映画はスクリーンで観るもんだ！


どうでもいいけど
あのＣＭ、ちょっとコワイ…

今回のイヨネスコ「授業」フェスティバルのような企画は
１０の団体が、同じネタをどのように料理しているか？
を観比べてみるのも一興かと思われます

さて、同じネタで複数のシェフが料理したといえば
はやぶさ関連の映画３本
皆様はご覧になりましたでしょうか？

昨年10月に公開され、既にＤＶＤ化もされている
監督：堤幸彦、出演：竹内結子、西田敏行
『はやぶさ/HAYABUSA』

２月に公開、現在も上映中
監督：瀧本智行、出演：渡辺謙、江口洋介
『はやぶさ 遥かなる帰還』

３月10日に公開されたばかり、３Ｄで製作された
監督：本木克英、出演：藤原竜也、杏
『おかえり、はやぶさ』

あくまで個人的な感想ですが
こいつは困ったなあ、という出来のものは一本もありません
どれも、一定の水準はクリアしていると思います

そんな中、俺の好みで順位をつけるとすれば
１位『はやぶさ/HAYABUSA』
２位『おかえり、はやぶさ』
３位『はやぶさ 遥かなる帰還』
という感じです

興味のある方は、今後の参考にしてみてください

昨年、観損ねていた映画
『ワイルドスピード MEGA MAX』が、三軒茶屋シネマで上映中と知り
どうしても劇場で観ておきたかったので、行って来ました


この三軒茶屋シネマに僕が足を運ぶのは
『オーメン 最後の闘争』（シリーズ３作め）、『アリゲーター』、『13日の金曜日』（シリーズ１作め）
というオドロキの３本立て以来…
実に３０年ぶり！

ここは『キネカ メモリア』の扇野文化劇場と同様
階段を上がった建物の２階が劇場になっています
僕も、なんとなくこの名画座をイメージしながら
支配人の生駒を演じておりました

３０年ぶりの三軒茶屋シネマは
当時と全く変わっていませんでした

いい感じの古めかしさ
ギシギシ音がする少し小さめの椅子
もうたまりません！

あっ、でも音響は確実に良くなっていました
おかげで『ワイルドスピード』の見事なカーアクションの迫力を
フルに堪能できましたよ

売店の商品もたまりません！
なんと今時、都こんぶとかっぱえびせん！
素敵過ぎます♪

飲み物の自販機も定価どおりなのが良心的
通常は、映画館は多少金額が上乗せされていますからね

ロビーの匂いはオプションです(笑)

というわけで、『キネカ メモリア』を観て
名画座に興味の湧いたアナタ

三軒茶屋シネマ、オススメですぜぃ！

2011年も今日で終わりですね

『キネカ メモリア』公演前に
宣伝のために出演した調布ＦＭの番組内で
制作の村岡あす香嬢が
「クドヒデさんは映画をたくさん観ていて、ブログにも書いてます」
と紹介してくれましたが、内心は
「最近は、映画のこと書いてないんだよな…」
と、申し訳ない気持ちでいっぱいでした

そんなわけで、別に罪滅ぼしにはなりませんが
今年の僕個人が気に入った映画のベストテンをご紹介します
今後の参考にしていただければ幸いです

10位　白夜行
９位　漫才ギャング
８位　東京公園
７位　太平洋の奇跡−フォックスと呼ばれた男−
６位　探偵はＢＡＲにいる
５位　冷たい熱帯魚
４位　マイ・バック・ページ
３位　監督失格
２位　八日目の蝉
１位　大鹿村騒動記

外国映画のベストテンは、年明けにご紹介します

それでは皆様、よいお年を！

↑別に僕はジャイアンツファンではありません

昨日、池袋駅に貼られていたポスターを見てビックリ！
まあ、いつかは映画化されるだろうなとは思っていましたが…


この監督の作品なら、たぶん期待していいんじゃないでしょうか