小説 TRIPPER (トリッパー)を買って
早速、乾 緑郎作『忍び外伝』を読んでみました
恥ずかしながら僕は
これまで時代小説というものを読んだことが無いし
歴史に詳しいわけでもありません
彼が書いた時代小説って、いったいどんな内容なんだろ?
僕は、写真も見たことの無いお見合い相手に会うような
妙にドキドキした気分で作品に臨みました
これ、面白い!!
友人の作品だからということではなく
僕のような、普段あまり本を読まない、時代小説に慣れ親しんでいない人間も
グッと惹き付ける魅力があります
冒頭、松永弾正(まつながだんじょう)、果心居士(かしんこじ)という
キーワードが出てきます
おっ、この名前なら知ってる!
山田風太郎作『伊賀忍法帖』に出てくるぞ♪
先に書いたとおり
僕は時代小説を読んだことがありません
昔、真田広之さん主演で映画化されていたから知っていたのです
僕の知識の源は、ほとんどが映画です
かの作品では
弾正を中尾彬さん、果心居士は故・成田三樹夫さんが演じていらっしゃいました
これでもう僕の頭の中は
忍術・幻術の世界にどっぷりです(笑)
他にも
原題『忍法煙之末』の“煙之末(けむりのすえ)”って
そういう意味だったのかあ…
と感心させてくれる等、乾作品らしい情報量の多さ
さすがです!
これはどうなるんだろう♪
とワクワクしながら読み進めていたら
えっ、終わり…!?
あっ、確かに
「抄録」って書いてある!
あーん、たった10ページだけなんて、そんな殺生なあ!!
「天正伊賀の乱」で辛くも生き延び
復讐に燃える伊賀の忍の残党・文吾衛門(ぶんごえもん)は
仇敵・織田信長の死によって、生きる目的を見失っていた
そんなある日、文吾は
不思議な術を使う老人・果心居士に因縁をつけたため、彼の怒りを買い
幻術の世界に引き込まれる
そこで文吾は、自らの苛烈な過去を回想していくのだった…
という滑り出しのこの作品
おーい、早く先が読みたいぞーッ!
続きはいつ読めるんだろ?

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