実写版の『ルパン三世』があったというのは
わりとご存知の方も多いでしょう
ルパン三世…目黒祐樹さん
峰不二子…江崎英子さん
次元大介…田中邦衛さん
銭形警部…伊東四朗さん
というキャスティングでした
当時小学生だった僕は
これを観に行って、とんでもない目に遭いました
あっ、新宿パレス座事件のようなことじゃなくて
併映作品の毒気にあてられてしまったのです
その作品とは
『ノストラダムスの大予言』です
何がスゴいって
これほど救いのない内容の日本映画も珍しいと思います
ストーリーらしいストーリーはなく
人類滅亡へ向けての、ありとあらゆる災厄が
スクリーン上に展開されます
この一つ一つのエピソードが、妙にリアルなんです
『アルマゲドン』や『2012』なんか目じゃありません!
何せ国内ではDVD発売されていないくらいですからね
(理由はネット等で調べてみてください)
この作品で、僕の記憶に強烈に残っているのは
生きる希望をなくした若者達が
集団自殺をするシーンです
(こうして書いていても、イヤ〜な気分になってきます)
練炭を使って…、なんてやり方じゃありません
バイクを使っての投身自殺です
独りで逝く者、恋人同士でニケツして逝く者…
次から次へと、彼らが滝壺にその身を躍らせる様を
まるでドキュメンタリーのように淡々と、延々と映し続けます
園子温監督『自殺サークル』の冒頭の集団自殺シーンも強烈でしたが
僕の中ではあれ以上ですね
見たら、気分がどん底になること間違いなしです
何せ、小学生の頃に観たので
実際の映像以上にイメージを膨らませてしまっている部分もあるかもしれません
しかし、この直前に『日本沈没』も観ていた身としては
トラウマになるというか
未来に絶望するには十分過ぎる内容でした
当時、本気で
「ああ、僕は長生きできないんだな…」
って思っていましたよ
1999年以降も生き続けている人類は
いわば神様に延長戦のチャンスを与えられているようなもの…
だから、21世紀になって
ハジけちゃったんですね、僕は♪
あっ、そうそう
お子さんにはくれぐれも
未来の希望あふれる映像作品を見せてあげてくださいね

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