『華鬼 華鬼×神無編』を観ました
『華鬼』というのは大人気のPC小説らしく
今回、3部作として映像化され
『華鬼×神無編』は、その第1作めとのこと
僕がこれを観てみようかと思ったのは
特撮ファン好みのキャスティング+オトナになった加護ちゃんに
興味が湧いたからです
リオ様、ゴーオンイエロー、イカルガ・ジョージ隊員
明日夢くん、ゲキバイオレット、小野寺ユウスケ…
特撮ファン以外には全くわからない役名ばかりでしょう
ユウスケが、ヒビキって役を演ってるよ♪
な〜んて、ファンは面白がったりするんですが…
スンマセンm(_ _)m
まあ、とにかくファンにとっては誠に豪華な顔ぶれなんです
当然、こういう狙いのキャスティングなのでしょうが
そういう部分を除いても…
これ、意外に面白いです!
いや失礼しましたm(_ _)m
ケータイ小説だのPC小説だのと聞くと
どうしても、ちょっと身構えてしまう自分がいるのです
観ていて
なるほど人気が出るのもわかるな、と納得しました
だってぇ
女の子が惚れそうな、ありとあらゆる男性のキャラを
全て網羅してるんですもん
でもね、そんな設定だけじゃあ、決して勝ち戦には成り得ない…
いい作品にはならないんです
今回の勝ち戦の要因は
まず、確実に以前より表現力を上げた役者さん達
特に
神無(カンナ)役の逢沢りなさんと
響(ヒビキ)役の村井良大さんは
これまでのイメージと全然違う雰囲気で
最初、誰だかわからずビックリしました!
そんな、役者さん達の奮闘もさることながら
やっぱり一番の要因は、脚本にも関わっている
寺内康太郎監督ではないでしょうか
若くして既に多くの作品を手がけている寺内監督
僕は、実は『口裂け女2』しか観ていないんですが
「この監督さんの実力は、信用していいかも」
と感じたことは間違っていなかった!
…と、今回の作品を観て、改めて思いました
撮り方、見せ方が、実に上手い!
神無の過去を描く前半は、ものすごくハードなんですけど
下品になりすぎない、ギリギリのラインを保っているのがスゴいし
金をかけなくても面白く見せられるという、いいお手本です
寺内監督でなかったら
きっと凡庸な、あるいは下品な
ただのイケメン・カワイコちゃん映画になっていたでしょう
“鬼の刻印”を持つ少女達と、鬼達との恋愛模様
そして、鬼同士の権力闘争…
数々の謎をはらみながら
次もぜひ観たいと思わせてくれました
お見事、寺内監督!
http://www.hanaoni.jp
【評価】☆☆☆★(5つが最高)


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