今朝も、ぼんやり扉のそばにもたれて電車に揺られている
ふと視線を移すと
一匹の小さなクモが、網棚の辺りをチョロチョロ歩いているのを見つけた
特に宣伝すべきことでもないが
僕はクモが大嫌いだ
その昔、高校の部活の合宿で泊まった民宿で
外の景色を見ようと窓を開けて顔を出したら
キレイに巣を張った10センチくらいの大きな女郎グモと鉢合わせして
一気に八畳間の隅から隅へ(

こういう感じ)飛び退いたことがある
何をオーバーな、と思うかもしれないが
とにかくそれくらい、クモが嫌いなのだ
しかし、今朝の僕は違った
カワイイじゃねえかあ
頑張れよ、フフ…
まるで、自分じゃないみたいだ
確かに彼は、1センチくらいの小さなクモではあった
ただ、今の僕は
あの時の女郎グモに出会ったとしても
同じ感覚を抱くだろう
慈愛に満ちたモードなのか、それとも…
とにかく、普段とは違う自分が
ちょっと面白いなと思う
いずれにしても
何かしらモードチェンジしたのは確かなようだ


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