↑『ベスト・キッド』の原題です
そういえば、『ベスト〜』のリメイクの師匠役は
ジャッキー・チェンらしいですね…
というわけで
『ラーメンガール』を観ました
『ベスト・キッド』のラーメン版というのが
ものすごくわかりやすい説明でしょうか
人生にさしたる目標も無く
カレシを追いかけて日本にやってきたアメリカ人女性が
ふとしたことから“ラーメン”の素晴らしさに目覚め
西田敏行さん演じる頑固なラーメン店主に弟子入りするというストーリー
観なくてもわかるよッ!
どうせ、ラストは
主人公が素晴らしいラーメンを作って
頑固オヤジに認められるんでしょう!?
…という大多数の方の声が聞こえてくるようです
ハイ、僕も観るまではそう思ってました
しかし!
なかなかどうして
実はそれほど単純ではない作品です
なにより、外国映画が
ニッポン、ニッポン人を描く時に陥りがちな
ナンチャッテ感がほとんどありません
これは、日本に於いてかなりの数の舞台作品を演出している
ロバート・アラン・アッカーマンが監督した影響が大きいでしょう
ラーメン店主役の西田さんをはじめ
日本人キャストのほとんどが英語をしゃべらないのも
なんだか親近感がわきます
だって、大概この手の映画に登場するニッポン人って
み〜んな英語がペラペラじゃないですかぁ
そんなのあり得ない!って思いますよね?
そういう意味で、ウソがない感じがしました
この作品、山崎努さんも出演しています
山崎さんとラーメンといえば…
そう!
映画ファンの方ならすぐにピンとくるあの作品!!
あの役を彷彿とさせる形での出演です
実に巧いキャスティングだなと思いました
ただ、やはりこの作品は
西田敏行さんの好演につきるでしょう
釣りバカのハマちゃんとは真逆の
愛すべき頑固オヤジを見事な演技力で見せてくれます
どんな大人の事情だか知らないけど
単館ロードショーなのがとてももったいないです
この内容なら、きちんと宣伝してシネコンで上映できたなら
そこそこお客さんが入るでしょうに…
ま、これが日本の映画業界の現状なのでしょう
以前、お酒をご一緒した
この作品の美術担当の今村力さんも嘆いておいででした
皆様、DVD化の折は
ぜひご覧になってみてくださいませ
西田さんの好演と、全体に流れる誠実な作品作りの姿勢に
少々甘めの評価ですけど…
【評価】☆☆☆☆(5つが最高)


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