『ミラーズ』を観ました
そもそも、何故
年末から正月にかけてのおめでたい時期に
こんなどんよりとした映画を公開するんだろう?
と不思議だったのですが
きちんとこうやって需要があるからなんですよね
『ハイ テンション』のアレクサンドル・アジャ監督の演出は
相変わらずパワフルで強引ですが
ちょっとずつ繊細な部分も見せ始めています
物語は少々破綻気味で
アジャ演出の強引さが無ければ成立しなかったでしょう
ただ、それでも小さくまとまってしまった印象があります
北村龍平監督が言うところの“キラーカット”…
観客の印象にバッチリ残る
CMやポスター、チラシに使える
その作品を代表するようなカットが無いかなと思いました
そういう意味では
多少イビツでも『ハイ テンション』の方が僕は好きですね
まあ、予算規模が全然違うので
比べること自体、ナンセンスなのかもしれません
今後、彼はどの方向に転がっていくのでしょう?
どうせなら、ロメロやアルジェントのようなホラー界の巨匠よりも
観客を確実にイヤ〜な気分にさせる
“演出力のある”ルチオ・フルチになっていただきたいものです
ラストシーンの予測的中率0%!?
ウソ、ウソ、ウソ!
僕には十分過ぎるくらい想定内でした
でも、昔のホラー映画の宣伝は
全米○○州で上映禁止!とか、恐怖のクランキーサウンド!!とか
どれだけ吹きまくるかが勝負でしたから
ちょっと懐かしい気がしました
配給会社の宣伝部の方には
これからもどんどん吹きまくってほしいです!
キーファーは、何を演ってもキーファー…
ちょっとシンパシーを感じます
http://movies.foxjapan.com/mirrors/
【評価】☆☆☆(5つが最高)


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