稲垣吾郎さんが金田一耕助を演じたTVドラマ
『悪魔の手毬唄』を見ました
同作品は何度も映像化されていますが
これまでのものとは、また違った味がありましたね
物語のわかりやすさや犯人の動機
また、事件全体が生者ではないもの
(既に死んでしまっている者や、この作品の場合は“手毬唄”)
…に支配されるという横溝作品らしさという点においては
今回の作品が、僕には一番しっくりきました
脚本の佐藤嗣麻子さん、『K-20 怪人二十面相・伝』に引き続き、絶好調です
映画にしてもドラマにしても
リメイクの場合、過去の作品は絶対に超えられないだろうと考えがちですけど
決してそんなことはないという、いい見本だと思います
安易なリメイクは困りますが
面白いものを作ってくれるなら
僕は何の文句もありません
稲垣吾郎さんも、金田一耕助役がだいぶ板についてきたご様子
僕の世代だとどうしても
金田一というと、石坂浩二さんや古谷一行さんをイメージしがちだけど
ぜひ稲垣さんには、年寄りの言うことなど気にせず
ご自身の金田一像を作り上げていただきたいものです
ラストに金田一が署長に囁くセリフや
仁科亜季子さんの出演は
きっと市川崑監督作品へのオマージュですよね?

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