ピンク映画が
原題と公開時のタイトルが全く違うというのは以前お話ししましたが
一般の映画でも
原題と公開タイトルが違うのは別に珍しくありません
そんなことは、大して重要じゃないようにも思えます
ただ…
原題を知っておくと
作品の理解度が違うし、また違った側面が見えてきて
とても面白いものです
あ、予め調べる必要はありませんよ
画面をよく見てりゃわかるはずですから
最近の作品だと
例えば、アカデミー賞を獲った『ノーカントリー』
この原題は『NO COUNTORY FOR OLD MEN』
大して違わないじゃん!と言えばそれまでなんですが
題名の“OLD MEN”が
トミー・リー・ジョーンズ演じる保安官に代表される
年配者だけではなく
殺し屋・シガーや金を奪って逃げる男・モス、つまり
未だにベトナム戦争の影から抜け出せずにいる人達も指していると考えると…
ホラッ、なかなか味わい深いでしょう?
あと、『フローズン・タイム』
こちらの原題は『CASHBACK』
公開タイトルとは全然違います
確かに『CASHBACK』じゃ
意味不明だし、客が入りそうにないですもんね
『フローズン〜』で正解でしょう
まあ、作品を観れば
原題の意味がわかります
へぇ〜、キャッシュバックって言葉は
日本で普通に使われている以外にも
そんな意味があるのかあ…って感じ
勉強になりますね
ただ、これは僕の勝手な憶測なんですけど
入場料を頂戴しても、それ以上の面白さを還元しますよ!
って意味も含まれているのかなと思いました
そう考えると
様々な要素てんこ盛りな作風にも合点がいくのです
タイトルに込められた作り手側の想い…
それを探るのも
映画鑑賞の醍醐味の一つではないでしょうか

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