7月28日公開の『夕凪の街 桜の国』を
一足お先に観ました
佐々部清監督のこれまでの作品と
僕は、どうも相性がよくありませんでした
『半落ち』、『四日間の奇蹟』、『出口のない海』…
そんなわけで、期待半分、不安半分で鑑賞したのですが
いやあ、見事にやられましたよぉ
作品のキーワードは“ヒロシマ”です
(詳しいことは
『夕凪の街 桜の国』 オフィシャルサイトをご覧ください)
前半は昭和33年に生きる麻生久美子さん演じる女性の物語
後半は平成19年に生きる田中麗奈さん演じる女性の物語
前半はケレン味なく、ただ淡々と物語が進みます
しかし、この丹念に積み上げたひとつひとつのエピソードが
後半、ラストへ向かうにしたがって
ボディブローのようにジワジワと効いてくるのです
気がついたらボロ泣きしていました、僕
おはずかしい…
役者の皆さん、実に演技がキメ細かい…
いや、そんな技術論はどうでもいいんです!
伝えていかなければならないこと
すべてはつながっているということ
それでも人は生きていかなければならないということ
今、生きているこの時が、最高に幸福なのだということ
そんなことが
観終わった後に、次から次へと頭に浮かびました
もし、興味を持たれた方は
公開まで少し間があるので
『夕凪の街 桜の国』 オフィシャルブログもHPと併せてご覧になると
より深く作品へ入り込んでいけると思います
僕個人の勝手な意見ですが
『夕凪の街 桜の国』は、佐々部監督の最高傑作だと思います
【評価】☆☆☆☆(5つが最高)


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