僕の心の拠り所になっている役者の裸(笑)というのは
ジェーン・カンピオン監督作品
「ホーリー・スモーク」の
ハーヴェイ・カイテルです

ある宗教に帰依した娘のことを心配した両親が
有名な“宗教から脱会させるプロ”
(あちらにはこういう方が実際にいるとのこと)に娘を託す
彼は、脱会実現のため人里離れた一軒家に
自分と娘を二人っきりにしてほしいと希望
単に“プロ”と“クライアントの娘”だった二人の男女は
隔絶された空間で、その関係性を徐々に変化させていく…
という物語です
“娘”役はケイト・ウィンスレット、“プロ”役がH・カイテルです
この映画のラスト近くで
件の裸(実際は、裸に近い“ある格好”をしている)が出てくるわけですが…
あの渋いH・カイテルが!、彼が!
ムチャクチャみっともなくてカッコ悪いんです!
劇場で観た時はかなりの衝撃でした
でも、あのカッコ悪さ、みっともなさが
この作品には必要だったんです!
あれが、確実に何かを訴えるんです!
H・カイテルの役者魂に、僕は心から感銘を受けたのでした…
―つづく―

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