――というわけで、2011年のプロレス初観戦は、ユニオン@後楽園。
諸事情により、去年夏以降から、ユニオン中心にシフトしつつある管理者の観戦事情(笑)。
イントロダクション
まず西側バルコニーにかかっていた横断幕が、「破壊する女」(松本浩)、「YAZIN」(中西)、「やり過ぎくらいが丁度イイ!」(澤)という悪夢のような組み合わせだった件(笑)。
この三人が組んだら、さぞやネジが切れたユニットになるんだろうなあ、と少し妄想してました。
とにもかくにも2000円均一が大きかったのか、後楽園ホールは超満員に膨れ上がっておりました。
第1試合 諸橋&×妻木vs○伊東&入江茂
とにかく、マッチメーカーの気合が入って入りすぎてしまったキライのある今回の新春2000円均一興行。
普段だったらセミファイナルくらいで組まれていてもおかしくない組み合わせ。ユニオン正規軍とTKG48のどちらが今年のユニオンで主導権を握るかという意味を考えれば、結構重要な一戦。
思えば、通常ルールにも関わらず、日韓さんの旦那こと伊東選手が大人気なくイスを持ち込んだ時点で、この興行が妙な方向に走り出したんですよね……(苦笑)。
そして入江(茂)選手は、一段と弾けてきてます。大晦日はNOAHの森嶋選手に相当に「かわいがられ」ていたという情報が耳に入ってきてますが、もう少し注目されてもよろしいのでは?
実質、試合を決めたのは、諸橋選手に決めた「自分が垂直落下」式バックフリップ。っていうかね、あれって、実質、相手をファイアーマンキャリーした状態で、その場飛びムーンサルトプレスをしているようなもんですからね。担いで投げる技に関しては、入江選手とみなみ選手(アイスリボン)が双璧なんじゃないですか?
今年のプロレス大賞で新人賞と技能賞(こっちは激戦になりそう)のダブル受賞を狙って欲しいものです。
その直前の攻防もなかなか見ごたえがありましたね。
そして、どんな試合形式でも淡々と相手を仕留めにかかるデスマッチドラゴン。キチ○イかつ天然という意味では、飯伏選手と通じるものがありますよね。
第2試合 ○チェリーさんじゅうはっさい&破壊する女&大畠vsブラックチェリー1号&×同2号&同3号
完全に痛興行というか魔興行に突入させたのが、この試合。
チェリーさんだって大概痛いのに(おい)、さらにブラックチェリー3号が、それを上回る痛さ全開。
ある程度は予想できていたと思うんですよ、この日、後楽園に来ていた人の多くも。
それでも、3号がテーマ曲を無駄に色っぽく唄いながら入場してきた瞬間、後楽園ホールが完全に壊れた空間に変貌してしまいました。
その後も痛い行動やら言動やらを繰り広げるチェリーさんと3号。3号に至っては居眠りまでブチかます始末(爆)。
残った4人が懸命に軌道修正を図るものの、2号選手はスワンダイブ式のプランチャをヘグって、あわやの落ち方をしたり(汗)、(比較的まともな方の)松本選手が、3号の正体とおぼしき選手の名前を叫んでしまうわで、動揺が伝播して、かなりのグダグダ展開に。1号選手が居なかったら、あらゆる意味で終わってましたね。
それから、ブラックチェリー2号選手は、飛ぶ前にマットやロープはきっちりとチェックしておいた方がよろしいでしょうね。多分、その正体とおぼしき選手のホームリングと違って、トップロープを固く張られていたのに気づかなかったのか、気づいていてそれでも失敗したのかは分かりませんけど、それが失敗の原因なのでは?
その辺り、例えば、アイスリボンのりほ選手なんかは、いつもと違うリングの時は、かなり入念にチェックしてますからね。
あ、それ以外は、個人的には大畠選手ばかり追いかけていましたけど(おい)。あの欧陽菲菲を彷彿とさせるというか、ルー大柴的な濃い目のルックスについては好みが分かれるというか、一歩間違えると完全に猿顔(こら)。それでもまあ、愛嬌のある顔立ちですから、飽きがこなさそうというか。多分、中学校くらいまでは、ブサイク呼ばわりされていじめられたクチなんだと思いますよ。で、いじめた当時の男子連中は、今頃、死ぬほど後悔しているんだろうな、ということは想像に難くないです(笑)。
でまあ、試合後、3号は技をヘグるわ誤爆するわの1号&2号を制裁。このストーリーどこまで続くんでしょうか?そして、ブラックチェリー1号のユニオン乗っ取り計画は実現するのでしょうか?
第3試合 DDTエクストリーム選手権試合・キャプテンフォール6人タッグマッチ
×(王者=C)キム&趙雲&曹彰with真琴姫vs○(挑戦者=C)ちいの下僕&物好き&飛田氏 (退場順=飛田氏、趙雲、物好き、曹彰)
※第14代王者が初防衛失敗、木高イサミが第15代王者に。
本来なら、ここで軌道修正しなきゃならなかったんでしょうけど、初来日、キム・ナンプンが大暴走(苦笑)。日本語でそこまでアホなマイクアピールできたら大したもんといえば大したもんです。ただ、あのバックドロップだけは気をつけましょう。脳天垂直落下やりたければNOAHさんで――ということで(苦笑)。
そもそも6人タッグでシングルのベルトを懸けること自体に相当なムチャがあったような……。
飛田氏は飛田氏でいきなりCG攻撃を狙い、真琴姫に得物が向いた時はどうなることか、と。でまあ、6人がかりで袋叩きされて、あっという間に退場したわけですけど。
期待のDIVA・真琴姫は、今回はあまり目立つことが出来ず。
ただ、あの古代中国の絵から飛び出してきたかのような姿は、素晴らしいの一言。やり方次第では、北米上陸なんてこともあるかも知れませんね。
アイスリボンの真琴選手なんかが、似たような顔立ちをしてますし、あのメイクをしたら本当にがっちりと決まりそうですよね。あとは、元祖日本版DIVAのスーザン代表に色々ご指導いただければ、まだまだ化けるでしょう。
第4試合 パン食いデスマッチ(大家健復帰戦)
×大家vs菊地○
この年末年始もやりたい放題らしい菊地さん。
前日は大日本プロレスの興行にも現れて、登坂部長をパニックに追い込んでいたとか、この日も昼は全日本プロレスに出場してるわ、で、夜はパン食い(汗)。
煽りVまでは、良かったんですけどね。
もう笑うしかなかったというか。
いまやこのテの試合を裁けるのは、この人しか居ないであろう松井レフェリーをして、途中で心が折れたようで……観客も必死に松井コールを送るという異常な光景が展開されておりました。
インターミッション
ユニオンの新レギュラーが決定。
それでまあ、コーチが必要ということで、コーチ役が登場したのですが、ええと、あの、大森さんっすか?!
しかも、なんか知らないうちにアックスボンバーズを再結成させちゃってるし、いくつユニットが出来るんだ、この団体は?!(爆)
第5試合 冨永真一郎デビュー戦
○エル・ジェネリコvs冨永×
ユニオン期待の新人のデビュー戦。
なんと相手は、エル・ジェネリコ。
というわけで、デビュー戦が引退試合になるのではないか、という懸念も一部ではあったわけですが、無事に終了。
線の細さにいかにも学生プロレスの匂いを感じてしまいますが、あの身体能力と瞬発力を残したまま10kg増えてくると、他団体にとっては脅威になりうる存在になりそうです。
ここ4年くらい、インディー系は、次々と新人が出てきて、それが当たりまくってますよねえ……。高尾選手なんかは、ちょっと伸び悩み?な感じが漂ってますけど、そう見えちゃうくらい、様々な人材がデビューしているわけでして、新人育成に苦労している団体は、ひょっとしたらプログラムを改訂していく時期なのかも知れません。
個人的には、一度、志田光or帯広さやかとやらせて、一度、叩き落して這い上がらせるとかいう流れもありのような気がします。あ、逆にジェネリコ選手も志田or帯広とやらせても面白いような気がします。
セミファイナル ○大社長&変態vs大家弐号&×円華
試合後、ヤゴウさん乱入。
元祖大家選手が復帰したことで、お払い箱になりそうな大家(拳)選手と、そのパートナー円華選手とともに、新ユニットを結成し、次の新宿大会で対決することになるそうです。
って、だから、いくつユニットが出来るんだ、この団体は?!(爆)
メインイベント ○野人vsUの大巨人×
新春スペシャルシングルマッチとして、石川(修)選手の相手として、スーザン代表が色仕掛け(?)でガオをたぶらかした結果、招聘されたのは、なんと翌日にドームでのタイトルマッチを控える中西学選手。
ここまでの各試合で、「新春だし、少しくらい変わったことをやってもいいよね」で、各々が好き勝手にやってきた結果、完全に訳の分からない世界に突入していたというべきなのか、完全にポールシフトしゃっていた中で迎えたメインイベント。
ほら、やっぱり中西選手がプランチャしゃったよ(汗)。
要所要所、帯広マジック的な動きまでしてるし(瀧汗)。
そうか、「中西学とは、新日本プロレス版の帯広さやか」なのかと、妙に納得。
試合全体を振り返ると、正直言ってしまうと、ここ最近の石川選手の試合の中では、最悪の出来の部類。
とはいえ、体の大きさはともかくとして、オリンピックに出た人と高校の柔道部出身の人では。やはりいかんとしがたい差があるなというのを痛感。ちょっと位負けしちゃったかなあ、という感じ。とはいえ、そこをいかにして埋めていくか、またそれが可能なのがプロレスの世界なのであって、その辺をよく考えて、石川選手は今後のステップアップに繋げていってもらいたいなあ、と思う次第。
それにしても、中西選手のまともなマイクには、ちょっとビックリ(笑)。それくらい期待を寄せているんでしょうね。それともDDTってよほど居心地いいんですか?
さらにしっかりと翌日のドームの営業までしてしまう中西選手。
昔じゃ考えられないですよねえ……天下の新日本プロレスといえど、今のご時世、トップレスラーもこうして営業しないと、なかなかお客が呼べないのが現実なのでしょう。
ただ、そんな中西選手を見て、みっともないとか思って、鼻で笑うような人が居たとしたら、ちょっとそれはどうなのか?と。
しかし正月から、こんなメチャクチャな興行やって、ユニオンは色んな意味で大丈夫なのでしょうか?
次回、2月の新宿FACE大会もとんでもなくネジが切れたことになりそうですし。
仕事が忙しくなければ行きたいのですが……。
以上、書き飛ばしました。

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