なんだか震災以来、仲居の仕事がゼンゼン来なくなっちゃったんで、しょーがなくテレビウォッチングをしてる最凶であります。それにしても、あちこちの番組に出ている御用学者の言ってる原発擁護の意見って、1986年のチェルノブイリ事故の時、赤ん坊かかえて
(やべっ、年がバレるから18で産んだことにしよう)パニックになりながら情報収集にかけずり回ったころと、たいして変わってませんなー。なんせ引退間際の池上某まで、それをコピペして解説してるんだからビッツラだぜ。
ははーん、電力会社としてはメディアにとっての大スポンサー様になったおかげで、中越地震での柏崎刈羽のトラブルの時みたく、都合の悪いことは先回りしてごまかしてくれる関係が身に付いちまったから、国民をだまくらかすスキルは大して進歩してねーな。ま、
でんこみたいな子供だましですませてたんだからしょーがないか。うぷぷぷぷぷ。
しっかーしその一方で、科学リテラシーも知識もないから御用学者にツッコミも入れられないくせに、自前でもなんか言いたいメディアがとる方向性と致しましては、
感情に訴えたお涙チョーダイ路線になるのは、
割りばし事件や
余命嫁をご記憶ならすぐ理解できる通り。
ここ数日も、日本の恥じいる半可通医療コメンテーターの小倉智昭が、医療崩壊の時とまったく同じよーに、中立を装った元東電社員の偏向情報を垂れ流すと同時に、涙ながらに原発作業員の労働条件の過酷さを伝えていたけど、
下請け孫請けひ孫請けの原発労働者が、上からの指示にはイヤとは言えない立場におかれているのは、ちょっと調べりゃすぐ分かるし、
清志郎も歌ってたし、作業員3人が被爆した時にも、現場の状況をちゃんと伝えてなかったことを東電自身が認めたことからも、
使い捨て体質が脈々と続いていることは見え見え。
そんななかで、本気で作業員の安全を考えている医療者からこんなアピールがあったんだけど、一般の人にはほとんど目に触れない医療サイトがソースだから、ちょっと長いけど紹介しちゃおう。
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原発作業員のため自己末梢血幹細胞採取(医療ガバナンス学会メルマガNEWSより)
原発作業員を守るため、希望される方に自分の造血幹細胞を早急に採取・保存しておける体制を整えました。希望者はいつでも虎の門病院で可能です。ご連絡ください。
虎の門病院血液科 部長 谷口修一
1、万が一、想定外の大量被曝(想定の100〜1000倍程度)に遭った場合も、自分の造血幹細胞が事前に凍結保存してあれば、それを移植することで救命できる可能性があります。
2、他人からの造血幹細胞移植後には移植片対宿主病(GVHD)という重い合併症がおこりえます。自分の細胞ならその心配がありません。
3、造血幹細胞採取には従来の方法で約5日かかります。未承認薬を併用して用いることで1〜2日へ期間短縮することも可能です。
4、希望される方は、虎の門病院で自己造血幹細胞の採取と凍結保存が可能です。いつでもご連絡ください。
福島原発の作業に従事されている方々に胸を打たれている。我が身顧みずとも、なんとしても地域住民ひいては日本国民を守りたいという強烈な使命感で業務に従事されている。
我々医療者は、万が一の不測の事態でも、これら作業にあたってくださる方々の命を絶対に救命するという覚悟で、準備を整え実行せねばならない。
もちろん、作業員の放射線被曝の管理は適切になされるべきである。しかし、万が一の不測の事態があった時に、我々に何ができるか熟慮を重ねた。(専門的な話なんで中略)
虎の門病院では施設の倫理委員会の審査を受け、いつでも実施できるようスタンバイしている。
希望者がいれば、いつでも虎の門病院で、上記の予定で造血幹細胞の採取と凍結保管が可能である。採取にかかる費用については、保険診療でないため難しい問題もあるが、可能な限り実費部分を寄付などでまかなえるように交渉中である。
この文章はいたずらに国民の不安をかき立てる目的ではなく、不測の事態を危惧しながらも決死の覚悟で原発最前線の業務に従事される方々を守らねばならないという一心で記載した。関係者の英断を期待する。
<私の家族がこの業務に携わるなら、万が一の不測の事態に備えて、自己造血幹細胞を必ず保存します。そう思うことをやらないのはおかしいです。これまで関係各所に実施の必要性を訴えましたが、全く動きませんでした。このため、広く皆様方にお知らせしたいと思います。宜しくお願い申し上げます。>
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3月29日には、これを広く知らせるための記者会見も開かれたそうだけど、おんや〜〜?、少なくとも最凶が知る範囲では報道されてなかったから、相変わらず無視されてんのかもねかもねそーかもね。
これって前にミリヲタから聞いた、戦争中に戦闘機について発言力が強かった源田実が、
大和魂があれば大丈夫とか言って、乗員の命は守るけど運動性能が落ちる防弾装備をつけさせなかったって話とおんなじじゃん。
原発作業員を英雄扱いしながらも、金や時間がかかる彼らの安全策についちゃ、ろくすっぽ準備をしていないってことは、国や東電は安上がりにさっさと問題を片づけたいだけだし、メディアはお得意のお涙チョーダイが視聴者も喜ぶし、
スポンサー様のご意向に添って本質的議論から話をそらすことができるんでウハウハとしか見えないんだけどどーよ。
原発事故の今後も気になるところだけど、これからはメディアがどんな美談を担ぎ出して来るか油断できませんぜ。医療崩壊のときから何も進歩してねーな。とゆーことで続きは次回のココロだー。
どいつもこいつも原発を取り上げりゃーランキングがあがる風潮にはムカつくけど、
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