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最凶のブログは
ピンクリボンへのいちゃもんのために存在しているとカン違いしているヤカラも多いみたいだけど、実は
緩和医療について考えることも大きな柱の一つだったのだー。
「それってなに」とゆー人には、
HPの「あきらめる以上のこと」を読んでいただくとして、早い話が
100%の確率でやって来る自分の死に方ぐらい考えとこーぜってこと。その時期がちょっとばかし早いことも予測されるガン患者と致しましては、いざとなった時に貴重な残り時間を浪費しないためにもね。
こーゆーコトを言うと
「最凶は治療放棄をすすめてんじゃねーか」って、またまたカン違いするヤツがいそーなんでクギを刺しとくけど、緩和医療ってのはもう手のほどこしよーがない患者が最後に楽にしてもらうってコトじゃなくて、治療の期間も含めてQOLを保つのが本来の目的だからね。
緩和医がよく言うよーに「
発病したときから緩和医療は必要」なんで念のため。もちろん死が近づけばその比重は高くなるけど。たーだーし、
こーゆー意識が医療者の間にすっかり浸透しているわけじゃないのもまた現実ですがね。
しっかーし、ここ何年かの間に亡くなった知り合いの末期ガン患者のうち、早くから緩和医療の重要性に気づいていた人の多くは、うらやむよーな
ソフトランディングを決めてんだよなー。
たとえばある人は、抗ガン剤や他の治療にも打つ手がなくなり、体も死にそーにだるくてすっかり気力もなくしてたのが、うまい具合に
緩和にスイッチングすることができたおかげで、すぐに(本人の話では「15分で」)元気を回復。その後は約2ヶ月の間、具合が悪くなれば入院し良くなったら自宅へ帰り、亡くなる2週間前に病院にお見舞に行ったときも、ニコニコして応対してくれたほどQOLを保つことができた。
もう一人は、治療を続けたり旅行に行ったりしてた
亡くなる半年前の段階で緩和病棟を予約してあり、そこのシステムでは具合が悪くなったらすぐ入院できるので、一度は旅行先から直接入院したこともあったくらい。やっぱり2週間前くらいまでは元気だったので、家族に遺す絵の制作を頼まれてた絵描きがのんびりこいてて、もう少しで本人に見せられないところだったそーだ。
それ以来とゆーもの、
適切な緩和治療を受けている末期ガン患者とは、死の直前までけっこー元気なもんだと認識を改めたね。最凶も早速予約をと思ったんだけど、さすがに再発もしていない段階じゃダメらしいので、とりあえず
在宅緩和の先生の講演があった時にひっつかまえ、往診範囲ギリギリのところをゴーインに頼み込んで、イザとゆー時は来てくれる約束を取り付けといたぜい。
んなわけだから、これなら末期の肺ガンだった親戚のジーさんも、いよいよになったら緩和病棟への入院すれば悪いよーにはならんだろーと思っていたら、ガビ〜ン、結局は
間に合わなかったんですよ、これが。
最凶もだいず具合が悪くなってきたという連絡を聞いて、げ、やっべーと慌てて情報収集に走り回ったんだけど、なーんとなんと、
在宅緩和をやってるクリニックの往診範囲からははずれてるし、見学に行った緩和病棟のある病院は最短でも2ヶ月待ちなんてゆーじゃーあーりませんか。
一緒に住んでいるワケじゃないんで、いまいち状況がつかめなかったとは言うものの、完全に
スイッチングのタイミングを逃しちゃったよーな結果でした。トホホのホ。
ガンが見つかったのは亡くなる1年半前で、90近くと年が年でもあることだし、アルツハイマー歴16年で家族もいいかげん介護に疲れているしで、手術やら抗ガン剤やらの積極的な治療はやめ、万が一のときも本人が苦しむような延命措置はしないってことで一致してたんだけど、こんなことは
重病人を抱える家族の多くが口にすることであって、これだけで安らかな看取りができると思ったら
大間違い。ジーさんが苦しまなかったのは単なるラッキーに過ぎなかったんだろーね。
で、こーゆー緩和医療の現状って、
死に臨んでの患者と家族の意識や医療のシステムが深ーく関係しているとゆー点では、終末期医療のあり方が問われた
「川崎協同病院事件」や「あうんの呼吸器事件」と、全く無縁のもんだとは言えないと思うんですけどー。
患者の意識という点じゃー、
死がどーゆープロセスをたどるもので、その時その時で自分はどーするかなんて考えていないから、いざという時は頭がまっ白になって判断できないのはうちの親戚とおんなじだろーし。システムの点じゃー、延命治療や尊厳死についてどんな選択があるかなんて、医療側も
情報提供が不足しているうえにガイドラインについての議論も進んでいないみたいだし。
おんや〜?ひょっとすると、これって最凶が
「あうんの呼吸器」書いてたころと
ずぇんずぇん状況が変わっていないってコトじゃーないんですかい。と、気がついたところで長くなったんで、続きは次回のココロだー。
お陰さまで
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