ZARDの酒井泉水が死んじゃったことについちゃー自殺なのか事故なのかって騒がれてたけど、最凶的にはひとけの無い暗いうちから目の届きにくい病院の陰でウロウロしてる元レースクィーンのネーちゃんなら、襲われる可能性だってゼロじゃないじゃんと推理してるうちにうやむやか。ま、どーでもいいんですけどね。
でもこのニュースを報じるメディアの扱いで気になるのは、どーも彼女を自殺した方向にもっていきたいニュアンスを感じてたんですけどー。しかもガンの再発にゼツボーしたんじゃないかって根拠でね。こーゆー
「ガンの再発=絶望=自殺」ってな安直な発想は、病気に対しての固定されたイメージを振りまいて、結局患者が社会で不利益な扱いを受けるコトにつながるんじゃないかって思うわけ。
このことは
再発肺ガン患者が集まってるHPでも話題になってて、
「がんなんてね、普通の人間がなるもんなのよ!普通に生活してて、ある時罹ってることが分かって治療とか検査とかが生活に加わるけど、それでも普通に生きてこうとするもんなのよ! 何でもかんでも病気のせいにしてドラマを作るのはやめてほしい。」てな
怒りの声が上がってたけどトーゼンですな。
しかーし、こーゆーイメージ操作は病気に対してだけじゃーないよな。ドラマはもちろんだけど、医療関係の番組に出てくる患者や家族だって、何であんな風に
病気に翻弄されてるようなイメージでしか描かれないんだろうね。いわゆるスーパードクターものでも、「主治医にお任せ」しちゃって、自分は待合室で何もできないでウロウロし、手術が成功した家族を涙ながらに迎えるってな映像ばっか。スタッフが煽りを入れて感情的になるよーに仕向けてる「
攻めの演出」をしてんじゃないかと疑っちゃうくらいだよ。
最凶のまわりにフツーにいる、自分で集めた情報を元に事前に質問を整理しとくよーな患者や、手術のリスクをある程度理解して余計な不安を募らせずに冷静に待ってる家族なんて、ほとんど出てこないじゃん。
そーかと思えば、カーちゃん働きに出して朝から晩までネットで情報集めをしてるよーな本末転倒末期ガン患者や、
ドラ絵門や
柳原和子みたいな「こいつらカルトか?」と思っちゃうくらいの極端な例を「患者の努力」として持ち出してくるし。
こないだも朝日新聞に江角なんたらって女優の弟がガンになって死んだ体験談の投稿とやらがやたら紙面を使って出てたけど、
「私が女優をしていることで、同じ境遇の方々と少しでも勇気を共有できたら」とか言ってるくせに、どう読んだって弟の病気について知ろうという努力の跡がどこにもないんだよね。ホントにガンの弟のことを考えてんなら「私はパソコンを持ってないので」なんて言ってないで、必死で習って情報収集すりゃいいのに。たーだ互いに気を使ってるだけで、状況にワタワタ流されているだけの親族の
どこに「勇気」があるんだ?。そんなのすげー水臭い関係だよな。もちろん、そんな自分たちにも反省無し。
「私ら家族は患者と一緒に病気に向き合うことができなかったんで後悔してる。読者には向き合う勇気を持って欲しい」ってんならまだ分かるけど。
いったい朝日があんなスペース使ってまで記事にするねらいってなにさ?。まさか「強い女」のイメージのワンパターン演技で売ってる「女優をしていることで」、それとの落差を感じさせるお涙ちょーだいなサプライズを披露すれば、「同じ境遇の方々」つーよりは大多数の購読者にウケるだろーってな安っぽい計算じゃないだろーな。
ま、朝日は最凶が住んでる自治体のタレント知事に対して批判的なスタンスをとってるくせに、そいつが人気あるせいか地方版では知事の広報誌と間違えそーな毎週の発言を紹介するコーナーをわざわざ作って、支持者である購読者にコビ売るダブルスタンダードと疑われてもしょーがないを紙面作りをやってるくらいだから、ウケるためなら何でもやりそーだけど。うぷぷぷぷぷ。
坂井泉水のバヤイも、受け手がそーあって欲しいと潜在的に思っている方向で報道してるんだろうけど、元はと言えばこーゆー思考パターンだって、メディアによって作られたものじゃん。ガンはコワイぞー悲惨だぞー壮絶だぞー絶望するぞーって、メディア露出度が高いヤツがガンになるたびに煽ってるもん。
結局、前の記事に書いた、患者や家族の医療に対するリテラシーだって、メディアが発信する
「病気の前では感情をもとにしてしか行動できず翻弄されちゃう」「医師に何でもお任せしていいようにダマされちゃう」てな弱い存在のイメージだけで形作られちゃってんじゃないのかね。メディアが
「病人はそれでいいんですよ」ってお墨付き与えてるし。そのくせ、偏った「医療ミス」報道で、権利意識だけは煽り立ててるし。「みんなもきっとそうだろう」って、刷り込まれちゃってもしょーがねーや。
そーいや
「患者力」とか「患者学」とかタイトルにつく本の著者って、メディアへの露出度が高い気がするけど、本では賢い患者になるよーに吹聴しながら、こーゆー患者の意識操作に異を唱えられないんじゃ、しょせんは一つ穴のムジナ。それとも売れりゃーいーんですかそーですか。
<例によって赤い字は関連記事とリンクしてます>
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