やれやれ、HPの方にオランダの終末期医療の話をまとめてたんで、ちょいと間が空いちまいました。興味のある人は
「あきらめる以上のこと」を見てちょ。あ、分らない人もいるかもしれないから言っとくけど、記事の中の赤い字は関連してる記事にリンクしているから、クリックするとそっちへ飛びます。
今週この話題に集中させてもらってんのは 実はガンで亡くなった
友人の一周忌にあたるもんで。彼女の場合ペインコントロールもできていて、酸素チューブ引っぱりながらも、亡くなる3日前までは自宅で過ごして、自分でお風呂も入ってたくらい。最凶と病院に運ばれる前の晩までメールでやり取りしていた限りでは、小さい子もいるんで思い残すことは多かっただろーけど、精神的な平静さは保っていたつーことは、いわゆるスピリチュアル・ケアもうまくいっていたんだろーね。
これについちゃー、今春にやっぱりガンで亡くなった友人の場合も、入院したとこは治療的には?マークだったけど、最後まで「
友人知人とお別れするのが今の自分の仕事」なんて言ってたほどで、整理券配ってるんじゃないかってくらい見舞客をさばいてたのは、精神的にも平静でペインコントロールもできていた証拠だろうね。
どっちの病院も、べつにメディアに取り上げられることも無いよーなとこだし、緩和病棟での話でもない。でも、「うちとこはこんだけ緩和やってますー」と声高に叫んでいるどっかの有名病院と、いい終末期を迎えられたってことじゃー大差ない印象なんスけどー。あーゆー番組見ると、有名病院の医師は大上段でもの言ってて、いかに自分とこのシステムがすんばらしいかとシャチ誇ってるけど、かえってそーゆー恩恵受けるのはすんごく
ハードルが高いよーなイメージをふりまいてないか?。実際ハードル高いとこもあるし。
ま、今日はそんなメディアの扱いを叩くつもりじゃないんだけど。システムの問題、医療に対する患者の心構えの問題と来たもんで、最凶の手に余るスピリチュアルペインケアについても、成り行きとして考えなきゃなーと思ったわけ。いちおー定義についちゃー
「あきらめる以上のこと」で紹介してるんで読んでちょんまげ。
しかしこれは、結局個人の資質や人間関係の問題になっちゃう気がすんだよねー。こないだ聴きにいったホスピスの講演会でも、スピリチュアルペインケアに携わる医師が「
大きな岩壁を眺めながら、どう登ろうか戦略を練っている毎日」なんて言ってるくらいだもんね。緩和の専売みたいな顔してる有名病院だって、患者によっちゃー心の平安を得られずに死んでいく例は無いとは言えないでしょーよ。
最凶の亡くなった友人に共通していることは、可愛がられて育ったり、友人関係が豊かだったり、「まわりから支えられてる感」が、ハタから見ててもよーくわかった。つーことは我が身を鑑みると前途暗澹ですなー。
「死して屍拾う者無し」だったりして。とほほほほほ。
ところがこーやって現場が悪戦苦闘しているとこへ、なんとあの人気絶頂の
オカルト芸人・江原啓之が進出しよーと考えてるらしいんだな。
新潮45の別冊である「A・NO・YO」なんてベタなタイトルの本でしきりに「ホスピスをやりたい」と宣伝しとるんだよ。以前このブログの
「手垢にまみれたスピリチュアル」つー記事で、こいつとメデイアによってスピリチュアルという言葉が色づけされちゃってるため、ますますスピリチュアルペインケアについての理解が遠のくことについて危惧してたんだけど、それがホントになりそーじゃん。
そもそもこいつが言ってる霊界や死後の世界なんて陳腐な死生観と、「先駆的決意性の獲得」のどこが重なるんだ〜?。何だか「スピリチュアル」で社会問題も解説して、ますますあらゆる分野に進出しようとしているよーだけど、平気で
「転校してもいじめられるのは自分に問題がある」なんて言っちゃってるとこからも底の浅さは見え見え。でも単なるオカルト芸人の発言だって、
千回繰り返せばホントになるよーな土壌がありますからな。なんせメディアに煽られて選挙結果を左右させちゃう国民性だし。
ま、メディアを中心にこいつの周辺で食っている奴があまりにも多く、
「江原門前町」状態になってんのはこの本でもよーく分る。これからもそこに参入してくる業種は跡を絶たないだろーよ。トーゼンますますメディアによる情報操作も進むでしょーな。この本で江原が山谷のホスピスのこと紹介してる記事でも
「飲酒は他の施設ではゼッタイ認められない」なんて書いてあるけど、最凶が知ってる限りでもOKの所はいくつもありまっせー。こーやって、こいつに関わる所がいかに他と違うかってイメージを振りまくことによって、こいつがいかに特別な存在かという情報操作をしているわけだ。本人の何でもかんでも取り込んじゃう才能も超一流だし。まさかホスピスについても最凶の記事を読んで思いついたんじゃないだろーな。うげげげげげー。
とりあえずこの問題についちゃー、緩和関係の医師ともいろいろ話してて、いずれは続きを書くつもりなんで乞ご期待。
何だか結局はスビリチュアルペインケアについての話じゃなくて、そこに群がるハゲタカ叩きになっちゃったけど、「死後の世界は四五二十」なんて言ってる人の説に従えば、この分だと最凶はあの世でも阿修羅となることは確実ですな。もちろんビジュアル的には萩尾望都のキャラクターで脳内変換よろしく。かつて
小学生のころ夢中で読んだんですのよ。え、年齢が合わない?。
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