意外にも腰くだけの内容に、「突撃取材」のタイトルに誇大広告の疑いも出てきたガン患者大集会ですが、なんと明日の朝、NHKの「生活ほっとモーニング」で放送されるという情報が入ってきたではありませんか。こりゃーひと足先に実態を報告して、視聴者に色眼鏡をかけてしまおう、じゃなかった、さまざまな視点から情報を正確に判断できるようにと、晩酌もそこそこにご報告いたしましょう。これも医療情報分析ウォッチャー(だったっけ?)のミッションであります。
さて、今回一番感じたのは、患者がいよいよ無視できない存在になってきたことだね。厚労省の役人も「患者の声を反映するような形で、医療行政も変わると思います」なんてよーなことを言ってたし。しかーし、その一方で、患者をコントロールしてやろうという意図も見えてきたぞー。
それを象徴してたのが、ディスカッションでガン患者の家族の立場で参加してた「ガン患者団体協議会」の山崎氏の発言。ガン患者会の中には、健康食品や宗教にからんでいるものもあるから、どの患者会がよいか悪いかチェックして、その情報を患者に伝えるべきだとぬかしてたんですね。これには「なんじゃこりゃあ〜〜〜!!」と、思わず松田優作してしまうほどびっくらこいた。
たしかに、なかには問題のある患者会もあるかもしれないけど、一体それをだれがどんな基準で評価しよーってんだ?。もし厚労省が判断するとなれば、国に都合の悪いような主張をするところには、ヘーキで「あぶない団体」のレッテルを貼れるだろうし、患者会の連絡会がやるとなれば、それに同調しないところを排除しようという意図が働くのは、火を見るより明らか。
マンモレンジャーなんてやってるところは、「ふざけてる」という理由で真っ先につまはじきにされるでしょーな。すでに最凶も、自分の思い通りにならない会員には冷たくし、思い通りになる会員にはやさしくする患者会なんて経験済だし。
とにかく、どんな患者会が発信している情報だって、それを判断するのは患者自身の責任じゃん。それをだれかに判断してもらおーって時点で、すでに流されてんじゃないの。
患者会について気になるのは、今回は前回と比べ物にならないほどたくさん参加しているんで、ひそかにこいつらをまとめてそのトップになってやろーなんて考えている、権力志向バリバリのがいないことを祈るね。とくに乳ガン関係は、だいぶ動員かけたりして、組織的に動いてるよーだしさ。ま、それほどのカリスマ性があるヤツは見当たらないよーだけど。
それから、ピンクリボンの時も感じたんだけど、参加者がガン患者大集会に感情移入するあまり、
「批判は許さない!キーッ!!」ってなっちゃうとしたらヤバい。社会に対してアピールするってーことは、どこからどのようにも批評される可能性があるってことなんだから、ちがう意見に対しては冷静に受けて立たなくちゃ。
しかーし、一番コワいのは「患者の声だから」っていうタテマエで、国の都合のいい政策に利用されちゃうことだね。例えば、保険制度のワクでは使えない薬を、混合診療でもいいから使えるようにしてくれなんて声は、「患者さんがこんなに望んでいるんだから、医療カイカクを進めましょう」なんてところにすぐ利用されそう(すでにされてるかも)。
近藤正晃ジェームス氏の「患者の不満が一番大きいのは保険制度」なんて発言も、ただ現状をなぞっているだけのように聞こえるけど、じつは意味深かも。「クローズな世界で決めていたところに患者も入れましょう」なんて話もしてたけど、次は「企業も入れましょう」になるかもしれないってのは勘ぐり過ぎですかね〜?。
とゆーところでだいぶ長くなったので、次回に続きます。
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