なんだかここ数日、ブログのレイアウトが崩れちゃってたんだけど、ちょっとした文字の入力ミスが原因でした。たいへん見にくくて申し訳ありませんでした。それでは友人からの報告の続きをどーぞ。
●在宅緩和医療講演会報告の続き
講演会の後半は、がんセンターの緩和医師やケアマネ、訪問看護士、県の健康福祉部を交えてのパネルディスカッション。これは基調講演に比べ、表面的でつまんなかった。
千葉県もかんでいるせいか、なぜかNHKの取材がずっとフォーラムを熱心に撮影していて、休憩時間には参加者にインタビューもしていたみたい。生活ほっとモーニングででも使うのかしらん。
・独居でも在宅は可能だと言うことについて
私みたいな主婦の場合、子供はまだ頼りにならないし、夫は仕事があるから、ぎりぎりまでがんばっても自分が動けなくなったら無理かなと思っていたけれど、小学生のお子さんがいても在宅できた人の事例があり、可能だとわかったのには希望が持てました。
その人は居間にベッドを置き、主婦の仕事もできる範囲でし、子供は帰って来ると、まずお母さんのベッドに自分も入り、その日の出来事などを1時間くらい喋ってから、小さい机をベッドの上において宿題をし、お母さんが見てあげたそうです。
がんの場合、動けなくなってからそんなに長くなく、せいぜい2ヶ月くらいだそうなので、それなら夫に有給を目いっぱいとってもらって、後は欠勤でも何でもすれば可能かなと思いました。
でも、それにはやっぱり、頼りになる在宅医を探さなくちゃ。
川越先生も言ってたけど、いくら緩和病棟や在宅医がいても、24時間体制ではない所や、急変した場合は救急車を呼んで病院に行くように電話で指示するだけで、駆けつけてくれないような医師も居るそうです。結局は川越先生みたいな高い技術(痛みの適切な処置、ポートなどの医療的な技術など)を持ち、患者の視点に常に立つ熱心な在宅医を、どうやって見つけるかが問題です。まだまだいい在宅医が見つかるまでは再発はできないというのが実感でした。
それと現在のところ、そういう頼れる在宅医は非常に少ないようなので、川越先生も現状に期待できず、医学生や看護学生に働きかけていて、積極的に研修を受け入れているそうです。今現在医者になっている人は、考え方ややり方が固まってしまっている場合が多いけれど、まだやわらかい感覚の医学生は、研修を受けていると素直に感じとって、変っていく人が多いとのことなので、期待したいです。
●最凶の感想
先日の井尾先生の講演会で、在宅医は三人しかいないって話だったから、川越先生もそのうちに入るのかなぁ。殊勝な友人のお陰でなかなか勉強になったぞ。
ホスピスなどの入れ物も大切だけど、重要なのはやっぱり人材の育成かー。そしてそういう人たちが食っていけるシステムも重要だよね。さらに本人が在宅死を望んでも、病状によっては選択できない事もあるわけで、緩和医療そのものの進歩も必要だし。課題は山積かも。
厚労省は在宅医療に力を入れはじめたらしい。やっぱ、人口の多い団塊の世代が老いて死ぬ時が近いからだろうね。全部に対応するには、すべてが足りなすぎる。
先日、見舞った末期がんの友人は、古い病棟の小さい個室にいた。望めばスペシャルな個室に入れる境遇なのに…。「ここの病棟は看護士さん達が善くしてくれる。入れ物じゃないんだよ。人なんだよ。」だって。納得。
人気blogランキングへ←病的なほど健康にこだわる多くのブログの中で、死について考える事も主張したいと思いますんで、クリックをよろしくね。

0