近鉄将棋祭り参加記3
詰Tグランプリの選手入場です。
左から、井上徹也氏・都成竜馬三段・稲葉陽四段・南芳一九段・浦野真彦七段です。
優勝者当ての投票は一番人気が稲葉四段の57票。二番人気は井上氏で56票。投票も僅差でした。もっとプロに投票する人が多いと思ったのですが、大阪の人は辛いですねえ。
浦野先生「南先生に投票した人は手を挙げてください。」
会場、シーン。ウーム大阪の人はシビアですねえ。

浦野先生によると、当初は谷川浩司先生が出場予定だったそうですが、参加出来なくなり、弟子の都成竜馬三段が参加することになったとのこと。
都成三段のコメントも「詰将棋は苦手です。」というものでした。
さて、くじ引きで準決勝の組み合わせです。
抽選の結果、準決勝A組は稲葉四段vs都成三段、準決勝B組は南九段vs井上氏でした。
ルールは17手以内の詰将棋の出題で、準決勝は三番勝負、決勝は5番勝負。お手つきは一回迄で、二回目は相手にポイントというものでした。
ちなみに問題は浦野先生の作品では無いそうです。(パラ編集部+岡田さんの作品か?)
準決勝A組1回戦

この問題は都成・稲葉両先生より早く解けました。
実戦は稲葉四段が正解して、決勝にリーチをかけました。
準決勝A組2回戦

この問題も都成・稲葉両先生より早く解けました。ただ、中合いを勘違いしていたので、一回お手つきしてからの正解でしたけど。
実戦は都成三段が正解し、1−1のスコアになったのですが、この簡単な問題を稲葉先生が落したので、優勝はやはり、いのてつさんかな?と思いました。
準決勝A組3回戦

この問題は難しかったです。私も当然解りませんでしたし。都成・稲葉両先生とも考え込んだままです。
見かねた浦野先生が「飛車も角も取ります。」というヒントを出しました。でも解答が出ません。そろそろタイムアップかという頃に稲葉先生が動きました。
稲葉先生が解答しましたが、何と不正解。展開が読めなくなりました。またしばらくして、稲葉先生が解答。今度は正解。2−1のスコアで稲葉四段が決勝進出を果たしました。
ところで、この作品は好作です。是非観賞されることをお勧めいたします。

Tは私のことで、会場で解いた状況を書いてみました。
次に準決勝B組です。

準決勝B組1回戦

この問題は、井上・南両先生より早く解けました。実戦は井上氏が正解。
準決勝B組二回戦

この作品は井上氏が難なく解き、2−0の大差で井上氏が決勝戦に進出しました。

この時点では、やはりいのてつさんが優勝しそうだと思いました。稲葉四段の解く速度は準決勝を見た範囲では、いのてつさんより明らかに遅いものと思われました。
さあいよいよ決勝戦です。いのてつ氏の二連覇なるか、稲葉四段がプロの意地を見せるのか?「いよいよ決着、死闘詰1グランプリ決勝戦篇」を余裕を持って待て。

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