第30回詰将棋全国大会総括
先日の全国大会は、152名という空前の参加者となりました。お暑い中ご参加された皆様には感謝申し上げます。また、大会運営に携わっていただいた方々、特に柳田氏及び芹田氏には感謝申し上げます。
ただ問題点も前回の関東地区開催の町田大会に引き続いてありましたので、感想を述べてみたいと思います。今回は私が責任者という立場ではありませんので、全体を把握しておりませんが、あくまで私の感想ということで述べてみたいと思います。無礼に当たると思われる部分につきましては、あらかじめお詫び申し上げます。
先ず、今回の大会ですが詰工房の代表の金子氏が作品集編集に携わるため、前回以上に纏まり難いという危機感を私は持っていました。案の定、会場をどこにするかという基本的な部分も誰からも上がって来ませんでした。危機感を持った私は、会場を探し今回の会場を見つけました。場所が川崎市だったので芹田氏に連絡をとり、協力をお願いしました。程なくして、場所を御存知だった柳田氏も加わっていただきました。今回の会場を取るに当たり、市民団体の登録の名簿をを揃えたり、会場で手続きを行う等で、芹田・柳田両氏には大変なご尽力をいただきました。
次に、企画についても、5月の詰工房でアトラクションを考えて来ることになっていたのですが、実際に考えてきたのは、私と柳田氏(解答競争)・加藤氏(クルクルシアター)だけでした。私が案として提示した、詰将棋知識検定と大道棋とパネルクイズは即採用になりました。
当日、座席が足りなかったのですが、イスを150借りておかなかったのは、(138脚)不味かったと思います。
また、私自身もあんなに早く人が沢山来るとは思わなかったので、詰将棋知識検定の検定場所にまで、入場者が座ってしまって、検定時に移動していただかざるを得なかったのは誠に申訳なかったと思っています。
パネルクイズも初めての試みだったので、グダグダな部分が出てしまったことをお詫びいたします。
今回を振り返ってみて、やはりマニュアル化が必要だと感じました。タイムスケジュール・役割分担を含めたマニュアル作成をすれば、手を挙げたことのない地方開催も実施しやすくなると思います。今回も結局前回金子さんが大変だった部分が柳田さんが大変になっただけという感じがしました。
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今まで最高記録だったのは2002年の府中大会の145名でしたが、この時は高橋和氏の受賞という客寄せパンダがあり、詰将棋に関係の無い方も居ての人数でした。
今回は詰将棋関係者だけで152名ということで(田宮氏・門脇氏・安達氏のご遺族は居られましたが)空前の記録といえましょう。2010年の町田大会以降100名を切った大会は無く、詰将棋の裾野が広まったような気がします。それは、詰将棋解答選手権や、NETでの詰将棋の普及といった要素があるのだと思います。今後は関東地区実施の時は150名来ることを前提ししなくてはならないのでしょう。会場を採る苦労が今から想像出来て恐ろしい限りです。
今後の詰将棋界の発展を祈りつつ筆を置くことといたします。

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