将棋雑記

旧パラを検証する48
第五号9
詰将棋学校・・・今迄毎月選ぶ作品に苦労しましたが、今月号とりあげる作品は次作がダントツ。
大学（Ｂ）山田修司氏作

　手合集で「花田長太郎22連勝」をアップしました。
今迄一番新しくて、明治時代の「相川治三吉」でしたが、大正時代まで新しく（？）なりました。これは、連勝記録について、花田長太郎が忘れ去られていることと、神谷先生の28連勝も残す意味から、作成してみました。
　この関係者の中で木村14世名人だけは、実際に見たことがあります。今考えると、伝説的な人物を見れて良かったと思います。
　花田長太郎といえば、辞世の詰将棋で知られるように、詰将棋から将棋の世界に入った人なので、詰将棋も紹介しようと思いました。将棋月報には力作が多く載っていました。でも良い作品は不完全ばかりで、載せられませんでした。
　そこは残念ですが、角落ちの将棋はプロ対プロの真剣勝負で今は見られない手合いです。これは今見ても結構面白いです。相手のレベルが低い将棋も混ざっていますが、楽しめる内容だと思いますので、お楽しみください。

読売オンラインに下記の記事が出ている。
http://osaka.yomiuri.co.jp/news/20090314-OYO1T00316.htm
はっきり言って、『奔王(ほんおう)』でしょ。
大体、「本」の字は「奔」の略字にしか見えない。少なくとも「本」じゃないでしょ。
そして、江戸時代は字自体より、音を大事にしている場合も多いので、「横」は同音の「王」と推測される。
　少なくとも、｛日本将棋連盟（東京都）普及推進部は「見たことがない駒で、将棋の歴史を考える上で貴重な発見」としている。｝というのは大げさでしょ。大体普及推進部で解るとは思えないし。っていうか、木村義徳先生が関わっていない今となっては、将棋連盟には解る人は居ないんじゃないですかね？
　貴重な発見というのなら、今後なんらかの、リアクションをすべきですよね。
　コメントとるなら、将棋史研究家の越智さんや増川さんにすべきだと思うけどな。

旧パラを検証する47
第五号8
コント　作図家復活　野口益雄・・・野口氏の超短編小説
大道詰将棋・五目並秘伝公開　大道究明室　大道棋人・・・
大道棋の紹介ですが、ここで新型として次の第515番〜第518番が紹介されている。第515番〜第517番は西宮のＴ氏からで、その内第517番はＴ氏作とのこと。第518番は福岡のＫ氏通報のものだそうです。
第515番

旧パラを検証する46
第五号7
パラダイス評判　寺尾恒夫
　表紙は申分ないが、内容は余りに詰棋が盛沢山で、小生には食傷気味です。尤も世界、評論、近将等が多少の差異はあつても、恰もデパートの如く所謂普遍的に編集されて居る。然し高級な客は〇〇屋、和服は××屋と云う風に専門店を選ぶでせう。かりに洋服を誂えるにしても、出来上がった際この柄の服にはこんなネクタイ、ワイシャツがと、今後の専門店に多少付属品を用意しておく用意も好ましいと思う。話が脱線したが、詰棋専門誌でも、毎月実戦解説の一局位わあつても良い。欲張った希望乍、流石パラダイスと云う様な独特のものがほしい。横槍は大歓迎。大道棋破りの読み物等、これ等は鯛の刺身のツマとしても必要かくべからざるものと愚考する。百貨店濫立の折柄専門店の経営困難は察せられるが大いに頑張ってほしい。
-----------------------------------------------------------------
　私は、詰パラは詰将棋が載っていれば良いと思うし、その為の専門誌で、実戦が見たければ、将棋世界の方が充実しているのだから、そちらを見れば良いと思いますけどね。ただ、鶴田主幹は指将棋も好きだったから、新パラでも、プロとの駒落ち戦や小池重明アマ名人と読者の対局などにもページを割いていました。次の編集長の柳原さんは実戦が好きでは無かったので、そういうコーナーは無くなり今に至っています。
--------------------------------------------------------------------
会員優待「詰将棋特別情報」制度について
　詰将棋を集めたい為に苦心して居られる詰将棋ファンの数が相当多数あると思います。これ等の方々の為に当会の会員優待法の一つとして今度「詰将棋特別情報」制度を開始し、サービスする事といたしました。次の方には毎月一回乃至二回詰将棋特別情報を御送りする事といたします。詰将棋に深い関心を有せられる方は、この際奮ってお申し込み下さい。
　尚事務処理の関係上五百名以上はお断りするかも知れませんから満員とならぬ中にお早くお申し込み下さい。尚実施は本年九月号の分より確実にいたします。
　左　記
一、 詰将棋パラダイス会費一年分前納者（創刊号よりの方も有効とします）
二、 前項以外の方は一ケ月の費用一五円とし半ヶ年分九〇円振替にて（又は切手三円三〇枚）御申し込みの方。
（後略）
-----------------------------------------------------------------------
　後の「詰将棋通信」のはしりのような物でしょうか？初めて聞いたのですが、実際に「詰将棋特別情報」は出されたのでしょうか？