第一部が終了し、休憩時間になった。谷川先生の特別懸賞に解答を出す前に、谷川先生の作品で非限定というのが、どうしても信じられなくて、谷川先生に直撃でお聞きした。私「先生の作品は13桂と33桂は非限定ですか?」谷川「いえ、限定です。23歩成の時の変化で違ってきます。」とのこと。早速須川氏に報告したのですが、氏は既に解答を提出していたようでした。そのことを聞いていた芹田氏も須川氏の答えを写していたので、誤解でしたが、芹田「もっと早く言ってくださいよ!」フフフそんな芹田君には「慌てる乞食は貰いが少ない。」という言葉を贈りたいと思います。(須川さんは乞食ではないですよ、廻りに恵んだ「右や左のだんな様」です。私は慌てなかった乞食です。)
でそうこうしているうちに休み時間も終了し、第2部に突入です。
最初はミニ解答選手権です。今年は前に座れたので、盤面はよく見えるので本当の勝負です。問題は3手10問5手10問を一問30秒以内で解くものです。解ければ+1点空欄は0で誤答は-1。この-1がミソで解らない場合は書かないのが基本です。昨年は-になりまくったので、今回は間違いは空欄という方針で臨みました。
3手詰、7と8を空欄で8点。次に5手ですがここでハプニングが、、、。なんと3問目と4問目が同じ問題で、戸惑っているうちに、先にどんどん進んでしまったのです。これに動揺した私は5問目までは全問正解だったのに、6問目からは1問しかできなくて、6点。
合計で14点で予選で敗退したのでした、、、。で、全問正解は谷川先生・北浜先生・若島さんの3人だけでした。その後は早押しの解答競争で、決勝は船江三段と若島さんでした。早押しで持ち時間は30秒で先に1問答えれば優勝です。
1問目。難しい問題でした。両者とも時間オーバーでした。
2問目。これも難しい問題です。ここで船江三段が解答しました。でもその解答を聞いていて違和感があって、どうも正解では無さそうで、私は思わず「それは詰まないのでは?」とつぶやいたところ、船江三段にも聞こえたらしく、船江「エッ?」といった瞬間無常にも「ブー」という誤答の合図がなりました。作意は角の移動合の入る手順でその移動合いの部分で船江三段は誤答したのでした。
3問目。船江三段は前問でお手つきだったので、解答権がありません。しかも3問目は簡単で私でも見た瞬間秒殺の問題でした。でも若島さんは中々答えません。私は次に船江三段が戻ってから4問目でけりをつける気なのかと思いましたが、読みすぎで、しばらくして若島さんが正解を答え、若島さんが並み居るプロを抑え優勝したのでした。
でも考えてみると、若島さんはチェスプロブレムでは世界を相手にしているのだから、順当だったのかもしれません。
次に連想ゲームです。昔NHKであったあれですな。大和田獏と壇ふみが神のような解答をしていた番組ですな。
で私が答える番で第1ヒントでヒントは佐藤司さんでした。
佐藤「野口益雄」私「貧乏図式」ピンポーン(正解)後で佐藤さんに聞いたら「利波さんならあのヒントで絶対解ると確信していた。」だそうです。
で、今度は私がヒントを出す番です。解答者は北村憲一さんです。お題は「馬鋸」このお題を聞いた瞬間、ある作品集を思い出したのですが、とっさに名前が出てこない、、、。でも今度は相手が先攻でした。これで助かりました。
相手ヒント「桃花源」相手解答「難解作」ブブー
ここで北村さんなら絶対解るだろうと確信を持ってヒントを出しました。
私「大矢数」北村「馬鋸」ピンポーン(正解)
というわけで、出題でも解答でも第1ヒントで正解という最高の結果を出しました。
ちなみに2部の企画は団体戦でしたが、自チームは連想ゲームで挽回しラスを免れまあまあでした。優勝は解答選手権の貯金が生きた若島さんのチームでした。
ここで、谷川先生の作品の解説と当選者の発表でした。中々素晴らしい作品でした。でも解答応募が7人で正解者が4人というのは寂しいですね。企画が目一杯で解答する時間が無かったのですから、当たり前かもしれませんが、、、。
何はともあれ、正解者として谷川先生の上扇子をいただき、かつ握手もしていただき感激でした。(須川さんには足を向けて寝られません。)
ここで寄付の披露があり、須川さんの名前も呼ばれておられました。(でも寄付がうどんだったのは解りませんでした。)
次に恒例の1人1言。私はこの1年詰将棋界に復帰して良かった旨を話しました。
閉会の挨拶があり、最後に全体写真でした。
以上で2部は終わり、怒涛の第3部へと続きます。

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