明日京都府精華町で「第8回PATクランゲルコンサート」が開催されます。このコンサートに出演させて頂くのは3回目。会場には立派なパイプ・オルガンがあり、それを使ってのコンサートとなります。今回は「声の饗演」と題して、ソリスト4名と合唱がパイプ・オルガンと弦楽四重奏の調べに乗って声・歌の魅力をお届けします。こんな大掛かりなのに、入場は応募者で当選した100名ほどのお客様のみ。なんて贅沢なことでしょう! 当選されたかたは相当ラッキーです。
まずは昼過ぎからスペシャル・アンサンブルだけで練習。パイプ・オルガンはいつもお世話になっている多久潤子さん(僕が出演した3回ともパイプ・オルガンを担当)。弦楽四重奏はこちらもいつもお世話になっている大阪交響楽団のメンバーにお願いしました。実はヴァイオリンに僕の大学の後輩がいるんです。そのよしみで引き受けてくれました。予想以上にオルガンと弦楽四重奏のバランスとタイミングを合わせるのに苦労しますが、全体ヴォリュームは良い感じだと思います。本来はオーケストラでやることをこの小編成でやるので大変ですが、アンサンブルの皆さんは上手くカヴァーしてくれています。
夕方過ぎからソリストと合唱が入って練習。ソリストはソプラノが楠永陽子さん、メッゾ・ソプラノが増渕弥生さん、テノールが島袋羊太さん、バリトンが福嶋勲さんで、全員共演経験があり、安心して任せられる歌手ばかり。歌えて動ける人たちなので、劇を広げてくれますし、歌もしっかり聴かせてくれます。
合唱も楽しんでいるようです。なかなかよくやっています。この3ヶ月の成果が出ています。明日はもっと弾けるかな。あと1.5倍大袈裟にやってほしいな。
それにしても、前で指揮していて、つくづく贅沢なコンサートだと思います。1回で終わるのはもったいない。でも、贅沢でもったいないこの感じが音楽と言えます。思いっ切り楽しみたいと思います! 弾けたいと思います!
実は今日増渕さんのお誕生日でした。一通り練習を終えた後、増渕さんの歌う『カルメン』の「ハバネラ」を返す(もう一度練習すること)ことにして、途中から"Happy Birthday to you"に変わってサプライズでお祝いしました(このために昨日急遽編曲しました)。増渕さん、お誕生日おめでとうございます! 同学年ということで親近感を覚えます。われわれの時代はこれから。さらに良い音楽ができるよう、頑張りましょうね!