可児市制施行40周年記念
可児市文化創造センター開館20周年記念
2022年5月22日(日) 無事終了
可児市文化創造センターala 主劇場
主催
可児市民第九合唱団
後援
可児市
可児市教育委員会
公益財団法人 可児市文化芸術振興財団
公益財団法人 岐阜県教育文化財団
助成
公益財団法人 岐阜県教育文化財団
芸術文化振興基金助成事業
指揮:
中村貴志
ソプラノ:内田恵美子
バリトン:森寿美
管弦楽:
中部フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:卯野杏実
オルガン:都築由理江
合唱:
可児市民第九合唱団
合唱指導:内田恵美子、大川晶也
合唱練習ピアノ:丹羽直子、卯野杏実
第1部 九ちゃんが歌ったうた〜上を向いて歩こう〜
横山潤子編曲 九ちゃんが歌ったうた〜上を向いて歩こう
第2部 オーケストラで歌おう
J.ラター ルック・アット・ザ・ワールド〜世界はたからもの〜
山崎朋子(
なかむらたかし編曲) 大切なもの
小田美樹(信長貴富編曲) 群青
第3部 レクイエム
G.フォーレ レクイエム 作品48[1900年版]
アンコール
佐藤眞 大地讃頌
新型コロナ・ウィルス禍真っ只中でこの演奏会の開催に向けてご尽力くださった団員各位、ご指導くださった先生方、ご協力くださった関係者各位に心から敬意を表します。また、未だ新型コロナ禍の終息が見えない中、ご来場くださったお客様に心から御礼申し上げます。
この演奏会のご依頼をいただいたのは2019年の秋。これまで東濃地方では度々指揮していますが、隣の中濃で指揮するのはこれが初めて。本番会場となった
可児市文化創造センターala主劇場が素晴らしい音響であることを聞き及んでいましたし、可児市を拠点に旺盛な活動を展開されていることで注目していた可児市民第九合唱団と初めて共演できるとあって、このご依頼に大喜びしました。
その数ヶ月後、新型コロナ・ウィルスが猛威をふるい、世界を一変させ、その喜びは打ち砕かれました。合唱界はいっそう厳しい状況に置かれ、「演奏会は開催できるのか?」、「合唱団はどうなってしまうのか?」、そんな思いが渦巻きました。しかし、可児市民第九合唱団は「合唱を絶やしてはならない」という強い信念から活動を継続されました。それは決して容易いことでなく、険しい道であったでしょう。このご決断に頭が下がります。
私は
昨年の3月から練習に通い始めました。度重なる緊急事態宣言や蔓延防止措置で練習が断続的になりながらも、団員各位の合唱への情熱は冷めることなく、さらなる高みを目指されました。そういった姿勢に私はどれだけ励まされたことか! こうして迎えた本番当日、「うれしい」という一言では言い表せない深い感慨がありました。団員各位も同じだったのではないでしょうか。
今回の曲目は、第1ステージが凝った編曲でこの団にとって初めてのアカペラがあり、フォーレの『レクイエム』も初めてで、可児市民第九合唱団には挑戦と言えるようなものでしたが、本番では練習で積み重ねたものが発揮され、皆の並々ならぬ思いが結実しました。特にフォーレの『レクイエム』が素晴らしかった。合唱、ソリスト、オーケストラ、オルガンが一体となり、美しい音が会場に満ち、フォーレがこの作品に込めた「永遠の至福に満ちた開放感」「永遠の安らぎ」を実感できる演奏でした。私は指揮ている最中に心身が「安らぎ」に満たされていくのを感じ、振り終えた後には「至福に満ちた開放感」があり、疲れが全くなく、清々しい気持ちでした。
新型コロナ禍で色々と困難もありましたが、「音楽の力」を感じ、幸せに満ちた演奏会となりました。新型コロナ禍が明けて、心置きなく合唱を楽しめる時が来ましたら、可児市民第九合唱団の皆様と再びご一緒したいと願っております。