〜忘れられない映画音楽〜
2020年9月14日(月) 無事終了
住友生命いずみホール
主催
住友生命いずみホール(一般財団法人住友生命福祉文化財団)
特別協賛
大和ハウス工業株式会社
ナビゲーター:
岡部まり
指揮:横山奏
管弦楽:
大阪交響楽団
山本直純 「男はつらいよ」
L.ローゼンマン(なかむらたかし編曲) 「エデンの東」
N.ロータ(なかむらたかし編曲) 「太陽がいっぱい」
N.ロータ(なかむらたかし編曲) 「ゴッドファーザー」
E.モリコーネ(なかむらたかし編曲) 「ニュー・シネマ・パラダイス」
M.ルグラン(なかむらたかし編曲) 「シェルブールの雨傘」
R.ロジャース 「サウンド・オブ・ミュージック」
G.マーラー アダージェット「ベニスに死す」
J.オッフェンバック ホフマンの舟歌「ライフ・イズ・ビューティフル」
S.バーバー 弦楽のためのアダージョ「プラトーン」他
J.シベリウス フィンランディア「ダイ・ハード2」
アンコール
F.ロウ 踊り明かそう「マイ・フェア・レディ」
こちらのコンサート、実は3月26日に開催される予定でした。それに合わせて2曲のアレンジのご依頼を頂きましたが、新型コロナ・ウィルスの感染拡大が徐々に問題となり、やがてはコンサートも含めたイベントが続々と中止あるいは延期となる中、「このコンサートは本当に開催されるのだろうか?…」と不安を抱きながら、アレンジを進めました。結局は開催日不確定の延期となってしまいました。
幸いにも開催の運びとなったわけですが、新型コロナ・ウィルスの渦中、色々な制限がある中、開催を英断した主催者、住友生命いずみホールとご来場下さったお客様に心から感謝申し上げます。ソーシャル・ディスタンスによって客席は左右が1席ずつ離しての入場となりましたが、1階席はほぼ満席で、この渦中に開催した意義、この渦中だからこそ生の音楽を届けたいという主催者の強い思い、この渦中でも生の音楽を楽しみたいというお客様の強い思いを感じました。
僕はちょうど在阪中ということで、会場で聴くことができました。われらが寅さん『男はつらいよ』のテーマ曲で始まり、ヨーロッパ映画のテーマ曲、ミュージカル映画の名曲、映画の中で使われたクラシック音楽の名曲を巡る凝った構成で、その映画の世界へと誘う岡部まりさんの絶妙なトークもあり、贅沢なひとときを過ごすことができました。
僕個人としては今回のためにアレンジした『エデンの東』と『シェルブールの雨傘』の他、過去にアレンジした『ひまわり』『ゴッドファーザー』『ニュー・シネマ・パラダイス』が再演されたことがうれしかった(こういったアレンジものは演奏機会が限られるので)。特に『ニュー・シネマ・パラダイス』を作曲したエンニオ・モリコーネ氏が7月6日に亡くなったことから、延期となった今回の演奏が図らずも追悼の意味が込められ、僕のアレンジが使われたことを光栄に思います。