2月も半ばになりした。
今冬は暖冬と言われていますが、2月に入って冬らしい厳しい寒さが身にしみる日が出てきました。しかし、本来ならば、真冬の時期ですから、これが平年並みでしょうね。
昨秋から続いているハイ・シーズンもクライマックスを迎えました。レギュラーの仕事、編曲、数々の本番、そのためのリハーサルと目まぐるしい日々が続いています。2月が終われば、指揮・合唱指揮活動が一段落つきます(その分、拙作の改訂作業が待っています)。
2月は株式会社ダイドー主催の「第27回DAIDO NEW YEAR クラシックコンサート」から始まりました。
ダイドーは昭和21年に創業し、名古屋を本社を置いて全国展開されているメカトロニクス専門商社。社長であられる山田貞夫氏はクラシック音楽の熱心な愛好家で、自ら公益財団法人山田貞夫音楽財団を創設し、かつてよくお世話になっていたセントラル愛知交響楽団や若手音楽家を支援して、愛知県のクラシック音楽界へ多大な貢献をされておられます。
「DAIDO NEW YEAR クラシックコンサート」は名古屋市福祉基金へのチャリティ活動として毎年開催され、本番当日は名古屋市長の河村たかし氏が列席し、山田社長から河村市長へ寄付の目録が渡され、河村市長から山田社長へ感謝状が渡されるセレモニーもありました。
さて、このコンサートでは山田社長が1ステージ指揮するのが恒例となっています。今回はL.v.ベートーヴェンの『交響曲第9番』の第4楽章。山田社長が前回『第九』の第4楽章を指揮された際(7年前)に合唱指揮をさせて頂いたご縁で、今回も関わらせて頂きました。
今回のソリストはソプラノをエレーナ・フィンクさんをドイツから迎えた他、アルトの小林由佳さん、テノールの福井敬さん、バリトンの宮本益光さんと日本人勢も超豪華。そしてなんと、オーケストラにはコンサートマスターの席にウィーン・フィルハーモニー管弦楽団団長のダニエル・フロシャウアーさんが、首席チェロ奏者の席にウィーン国立歌劇場管弦楽団首席チェロ奏者のラファエル・フリーダーさんが!リハーサルの初日に凄すぎる顔ぶれにめまいを起こしましたよ(笑)。
『第九』のほうは本番に向けて、演奏者のアンサンブル能力がぐんぐん高まっていき、山田社長の指揮も音楽の流れに合うようになり、本番は山田社長の情熱の下、オーケストラ、ソリスト、合唱が一丸となった感動的な演奏でした。
2月23日(日)に「河内長野ラブリーホール合唱団演奏会」が開催されます。曲目はG.ロッシーニの『小荘厳ミサ曲』のオーケストラ版。9日(日)に本番指揮者の船橋洋介さんの指導による練習があり、立ち会いました。船橋さんの1回目の指導(昨年12月22日)にも立ち会わせて頂きましたが、その時よりも河内長野ラブリーホール合唱団は格段に良くなっています。2009年の『第九』以来、おそらく9シーズン合唱指揮をさせて頂いておりますが、これまでの積み重ねが結集し、この合唱団はひとつの頂点を築きつつあると実感しています。
さて、ロッシーニの『小荘厳ミサ曲』のオーケストラ版は滅多に取り上げられません。ようやくフル・スコアを手に入れ、初めて見ましたが、入魂のオーケストレイションで、すごく凝っています。本番が楽しみ!
僕が合唱指導で関わらせて頂いて2年経とうとしている合唱団 LA FENICEは6月28日(日)にG.F.ヘンデルのオラトリオ『メサイア』で演奏会を開催します。2月11日(火祝)に本番指揮者の本山秀毅さんにお越し頂いて、練習を行いました。順調に進んで、第1部全曲を見て頂くことができました。深い見識と豊かな経験に基づくご指導、時折飛び出す面白い本山さん語録により、LA FENICEの合唱が色彩豊かになり、今から本番が楽しみです。
その前に今月24日(月祝)に「ジョイント・コンサート2020」で『メサイア』を抜粋して歌います。6月の本公演に向けて良い通過点を形作りたいと思います。