5月1日から新しい元号、令和になりました。
平成天皇の退位と令和天皇の即位により、例年よりも休日が多くなった今年のゴールデンウィーク、いかがお過ごしでしたでしょうか?
僕の今年のゴールデンウィークは指揮・合唱指揮の仕事は少なく、作編曲の仕事がなかったので、久しぶりに家族とゆっくり過ごすことができました。
ゴールデンウィークの中盤は山梨県甲府市へ家族旅行。行きは雨に降られましたが、滞在中は天気に恵まれ、富士山がきれいに見えました。

3人の娘たちは大自然の中で元気に遊びました。名古屋の都市部にはない自然に触れることができ、娘たちには良い体験になったことでしょう。
数年ぶりに訪れた昇仙峡が僕の印象に強く残りました。自然が造り出した絶景。人間には到底できない自然の偉大さを感じます。
さて、平成最後の日は大阪響コーラスの指導。「
大阪交響楽団第229回定期演奏会」に向けての合唱練習。平成元年にL.v.ベートーヴェンの交響曲第9番を聴いて、僕はクラシック音楽の道を歩み出し、それから30年もの時を経て、平成最後の日を『第九』の合唱指導で締めくくったのはなんという巡り合わせでしょう!
令和の最初の仕事はLA FENICEの指導。7月6日(土)の「
第9回演奏会」に向けてJ.S.バッハの大作『ヨハネ受難曲』を練習中。
2月16日の「合同ミニコンサート」まで僕が集中的に指導させて頂き、3月からは本番を指揮される本山秀毅さんにバトンタッチ、今月からは本山さんを補佐する形で再び僕が指導に入ります。
本山さんの指導を受けて、一段成長したLA FENICE。さらなるレベル・アップを目指して、少人数で歌う練習を取り入れました(本当は一人ずつ歌わせたいのですが(笑))。少人数でやると、大人数の時には見えない個々の課題が顕になります。6時間みっちりでしたが、緊張感が途切れることなく、内容の濃い練習になりました。
本番まで2ヶ月、曲数の多い『ヨハネ受難曲』を1曲1曲丁寧に仕上げていきたいと思います。
ゴールデンウィーク最終日は合唱団 ルークス スペイの指導から始まりました。
「
創立5周年記念第3回演奏会」を目前にして、練習の開始が遅かったJ.ラターの『グローリア』がようやく仕上がってきました。この作品は彼の初期の作品で、わかりやすい中に挑戦的な要素も多い。残された時間でどこまでものにできるかが鍵となります。
その後は大阪響コーラスの練習。クラシック音楽界の重鎮にして、日本人最高齢指揮者の外山雄三さんを迎えて、「
大阪交響楽団第229回定期演奏会」の最後の合唱練習を行いました。外山さんの鋭敏な感覚と独特な指摘で終始緊張感が針積めていましたが、大阪響コーラスは前回よりも一歩踏み込んだ表現を繰り広げてくれました。次はいよいよオケ合わせ。
さて、練習では厳しい外山さん、休憩中や練習後は気さくに話して下さいます。昨日は練習後に古くから外山さんを知る団員たちと昔話になりました。1970年代の話に及んで、僕がその時はまだ生まれていないと申し上げると、びっくりされたように「君は何年生まれまの?」と尋ねられました。1975年生まれであることを申し上げると、大層驚かれましたが、僕も2ヶ月も経たないうちに44歳、よいオッサンです(笑)。「俺なんか化石だな〜」と外山さんはおっしゃっておられましたが、いやはや、なんのなんの!本番が楽しみです!