思い出に残る11月4日の「第1回まほろば国際音楽祭」メイン公演の記事がいまだ更新できず、バタバタしています。
招待制のコンサートでしたので、このブログではご案内しませんでしたが、昨日は豊田市コンサートホール・能楽堂開館20周年記念友の会会員ご招待コンサート「オペラ紅白歌合戦」で指揮をさせて頂きました(編曲も担当)。
思い返せば昨年の春、豊田市コンサートホール・能楽堂の友の会の担当者から開館20周年記念にふさわしい企画のご相談を受け、提案させて頂いた一つが「オペラ紅白歌合戦」でした。
それから約1年半の間、豊田市コンサートホール・能楽堂のスタッフの方々、友の会の役員の方々、そして何よりも総合プロデューサーと出演(歌うだけでなく司会も)を快くお引き受け下ったバリトン歌手の宮本益光さんのご尽力により、今をときめく歌手たちにご出演頂いて、本番はぜいたくで夢のようなひとときとなりました。歌唱たちの圧倒的な歌唱に感動しながら指揮できて本当に幸せ!
僕はただ企画を提案しただけの、いわゆる「言い出しっぺ」なだけですが、ずっと携わらせて頂いた者として大盛り上がりの本番となって感無量。
詳しくは「まほろば国際音楽祭」の記事とともにともに後日記事にします。
今年度の名古屋大学グリーンハーモニーの定期演奏会でも客演指揮させて頂きます。今日から僕も練習に合流しました。
僕が指揮するのは佐藤堅太郎さん(Ken-P)の混声合唱とピアノのための組曲『憧れと共に』。いつか指揮したいと思っていた佐藤堅太郎さんの作品、今回初めて取り組みます。
作詞は佐藤さん自身。音楽に初めて触れた時の感動、音楽に憧れたあの時、音楽の道を進む強い決意、そして今あの時の憧れと共に歌い続けていく思いがつづられています。名大グリーンの若者たちが等身大で取り組める作品ですが、若者でない僕も(笑)自分自身をこの作品に投影しやすい。まさにこの作品の内容がプロになって音楽を続けている僕の心情と同じだから。おそらく『憧れと共に』は佐藤さんの音楽家としての思いをそのまま言葉、音にされたのではないでしょうか。
僕の初回の練習は、学生たちがこれまでにしっかり練習を重ねてくれていたこともあって、非常に充実したものとなりました。今年度は団員の人数が少ないですが、一人一人がきちんと取り組み、音楽と響きの方向性、ピッチを合わせていけば、大人数の合唱団にも匹敵する演奏になると確信しています。「若さ」を売りにして、パワーだけで押すような演奏にはしません。精密に音楽を作っていって、そこから歌声と感動が広がっていく演奏を目指します。今の名大グリーンならそれができる!
本番は2月14日(木)の夜、東海市芸術劇場大ホールにて。是非ご来場下さい!
夜は大阪に移動して、合唱団 LA FENICEの指導。7月6日の本番に向けてJ.S.バッハの『ヨハネ受難曲』に取り組んでいます。
4月から指導者の一員として関わらせて頂いて、この大曲の2巡目の練習が終わろうとしています。2巡目の練習が始まった時のこのブログの記事で「合唱の精度が上がった」と記しましたが、今月の3回の練習でそれを強く実感しました。
LA FENICEは大人数の合唱団です。しかし、いくら人数が多くても合わなければ、音楽、特にJ.S.バッハの精密な音楽は表現されません。あらゆることを合わせていくとともに、『ヨハネ受難曲』の理解(特に僕は音楽理論面)を深めていくことに重点を置いて指導にあたっています。それが功を奏しています。
3巡目では団員一人一人のスキル・アップを目指します。団員の皆さん、覚悟して下さい!(笑)