人生最大のてんてこを舞っている今日この頃、なかなかブログを更新できませんが、昨日大きな山を越えて、一段落。しかし、大きな山はまだまだ続きます。来週からは次の山に登ります。
混声合唱団 スコラ カントールム ナゴヤの「
創立20周年記念第9回定期演奏会」を13日(日)に控え、昨日はオケ合わせ前の最後の合唱練習。4時間近くみっちりと最終確認しました。僕の常任指揮者としての最後の定演となりますが、上々の出来と申しておきましょう。
4月から大阪で活動している2つの合唱団の指揮者に就任しました。
1つ目は1998年に生涯学習の事業としてベートーヴェンの『第九』の感動を分かち合うことを目的として活動を開始した
住之江第九合唱団 in Osaka。地元、
住之江区に根差した活動を展開し、近年は同区にキャンパスがある
相愛大学とのコラボレーションで演奏会を開催しています。
4月25日と5月2日に練習へ伺いました。年齢層はやや高めですが(笑)、元気いっぱいの合唱団。そのエネルギーをどう一段高い表現に結び付けていくかが課題。
大きな目標は2019年秋に開催を予定している「第九演奏会」ですが、まずは地元密着の合唱団として住之江区にしっかりと根を下ろした活動を展開したいと思っています。
2つ目は2010年の結成という若い合唱団ながら、120名の団員を擁し、オーケストラ付きの合唱曲を取り上げている
合唱団 LA FENICE(ラ フェニーチェ)。フェニーチェとは不死鳥という意味ですが、毎回しっかりしたコンセプトの下に演奏会を開催して、不死鳥のごとく上昇気流に乗っています。僕自身、注目していた合唱団の一つです。歴代の指揮者は小玉晃さんと本山秀毅さん。芸術家と言うのにふさわしい音楽家の後を引き継ぐのは大変光栄なことである一方、大きなプレッシャーを感じています。
次回の演奏会で取り上げるのはJ.S.バッハの傑作の一つ『ヨハネ受難曲』。
2016年3月に開催された河内長野ラブリーホール合唱団演奏会の『マタイ受難曲』で長らく取り組まなかったバッハの声楽作品の封印を解きました。その時、いつか『ヨハネ受難曲』を指揮できたらと思いましたが、今回このような素晴らしい機会に恵まれたことを非常にうれしく思います。
4月28日に初めて練習に伺いました。初回ということで、第1曲の冒頭と第1部の最後のコラール、終曲』コラールに取り組んで、『ヨハネ受難曲』の大まかな流れをつかみました。団員皆さんの反応が早く、集中力もあり、今後が楽しみです。
今回は大きな目標を2つ掲げました。和声感を出すこと、ドイツ語(子音も母音も含め)の多彩さを表現すること。バッハは難しい。正直に言って、その難しさを払拭することはできません。しかし、その難しさを知ることはできます。そのための重要なキーワードが「和声」です。バッハの音の流れは複雑ですが、必然的です。それを一つ一つ丁寧に紐解いていけば、バッハの音楽を理解でき、必ず出口に到達できます。その道案内をしっかりやっていきたいと思っています。
両団とも今後の僕にとって大切なものとなることでしょう。その任を精一杯務めます。両団の今後にご注目下さい。