中村家に三女が誕生して1ヶ月半。ようやく慣れてきましたが、上の娘2人がさらにパワーアップして、振り回されております。
仕事面では作曲の追い込み(3月中旬は行き詰まり気味だった)つつ編曲をこなし、これから取り組む作品の勉強と譜読みを早寝早起きモードで一気に進めています。
本当にてんやわんやでなかなかブログを更新できずにいました。
今年は公私ともに大きく変化する年と公言しました。「私」の面は三女の誕生がいちばん大きいことですが、結婚して5年という節目でもあります。
この5年は僕にとって激動の時でした。娘が3人もできたなんて、僕の人生で本当に大事(おおごと)です。それによって、様々なことが変化しました。試行錯誤は続きますが、新たな自分の生活スタイル、生活リズムができてきたように思います。
音楽というミズモノを生業とする夫を支えてくれている妻に心から感謝!
「公」の面では非常勤講師として5年間勤務した
金城学院大学を退職しました。担当したのは文学部音楽芸術学科の1年生向けの合唱と2年生向けの合唱指導法。どちらも半期に週1限だけなので、大したことないと思われるでしょうが、僕自身教育機関で教えるというのはこれが初めてで、音楽家人生の中で大きなことでした。
当たり前のことですが、大学は授業料を支払った学生に対して万全の授業を展開しなければなりません。内容を充実させるのはもちろんのこと、既定の回数(半期15回)もきちんとこなさなければなりません。しかし、フリーの音楽家の活動を主としている僕は本番や大切なリハーサルがあれば、そちらを優先せざるを得ない。2年目からは休講が増えました。合唱あるいは合唱指導法は実技なので、代わりにレポートを提出することで済ませる訳にはいきません。そうすると、休講した分を補講しなければなりません。講義形式なので、受講した学生の全員が集まる日時に設定しなければなりませんが、僕のスケジュールの都合もあって、その日程調整がことのほか大変でした。
また、たった週1限、90分の講義でしたが、その準備をするのも結構大変でした。何事もそうですが、突き詰めていくとなると、膨大なエネルギーと時間を要します。しかし、年齢を重ねるにつれ、時間が足りなくなってきます。物理的に起きていられる時間が若い時よりも減りました。10年前までは徹夜続きでも耐えられましたが、今はもう耐えられません(睡眠をある程度取らないと、体がもたない)。指揮者・合唱指揮者・作編曲家として次への道筋が見えている今、そして家族が増えた今、自分がこの先どうしていきたいか、どこにエネルギーを注いでいきたいか、考えた末、金城学院大学の非常勤講師を辞める判断をしました。
音楽芸術学科の二期生たちが卒業を迎えました。先日、謝恩会が開催され、ご招待頂いたので、出席しました。
この二期生は昨年卒業した一期生と並んで僕の印象に強く残っている学生たちです。一期生たちは文字通り、音楽芸術学科の最初の学生たちで何をやるにも初めてで、教育機関で教えるのが初めての僕の合唱は特に試行錯誤の連続でした。それでも一期生たちはついてきてくれたし、音楽的にレベルの高い合唱を繰り広げてくれました。そんな合唱を講義だけで終わらせてしまうのはもったいない。そう思った僕は教授の先生方に是非合唱を発表する場を作って頂きたいとお願いし、実現したのが翌年夏のコンサートでの合唱のステージ。出演したのは当時の1年生だった二期生たちです。数日前に行われた全体リハーサルで鮮烈な合唱を披露し、あまりの素晴らしさに先生方が驚きの声を上げられました。僕の期待に応えてくれた二期生たちの合唱は僕の誇りです。
彼女たちのさらなる飛翔と幸多き今後の人生を心から祈ります。
この他にも仕事面での変化があります。追々ご報告致します。