2018年2月25日(日) 無事終了
ラブリーホール(河内長野市立文化会館)・大ホール
お問い合わせ
ラブリーホール0721−56−6100
主催 公益財団法人 河内長野市文化振興財団
河内長野市教育委員会支援事業
指揮:船橋洋介
管弦楽:
大阪交響楽団
ソプラノ:
内藤里美
アルト:城守香
テノール:竹田昌弘
バス:
大谷圭介.
合唱:河内長野ラブリーホール合唱団
合唱指揮:小玉晃、
中村貴志
G.フォーレ レクイエム 作品48
W.A.モーツァルト レクイエム KV626
毎回のことですが、河内長野ラブリーホール合唱団演奏会のオケ合わせ初日は「今までの練習は一体何だったの?」と落胆させますが(笑)、そこから本番までの伸び(練習の記憶の蘇り)がすごく、本番では指揮者、船橋洋介さんの熱い指揮の下、出演者全員の燃焼度の高い演奏が繰り広げられました。
今回の曲目にはW.A.モーツァルトとG.フォーレの『レクイエム』という名曲が並びました。言わずと知れた「三大レクイエム」の2つ。僕自身どちらとも幾度も取り組んでいますが、両方を一緒にやるのは初めて。おそらくこの2つの『レクイエム』を1つの公演で取り上げられることは意外と少ないのではないでしょうか。演奏時間としてはちょうど良いのですが、演奏するという面では大変なのです。同じテキストでありながら、『フォーレク』と『モツレク』では「死」に対する考えが全く違っており、求められる声や音色も大きく違ってきます。この両方をいかに歌い分けるかに大変苦労しました。特に僕は『フォーレク』の音色に最後の最後までこだわりました。本番では上手くいかなかった所もありますが、この合唱団の現段階での実力は発揮できたのではないでしょうか。
特筆すべきはソリスト陣が素晴らしかったこと。ソプラノの内藤里美さん、テノールの竹田昌弘さんとご一緒するのは久しぶりでしたが、歌唱にいっそう磨きがかかり、声楽家として着実に前進されていると感じました。初めてご一緒させて頂いたアルトの城守香さんの深くて広がりある美声に魅了されました。バリトンの大谷圭介.さんの歌唱に接するのは今回が初めてでしたが、自然な声質と端正で理知的な歌い回しが素晴らしかった。
河内長野ラブリーホール合唱団の指導は
2009年の『第九』と
2011年の『メサイア』、2014年以降は連続でさせて頂いております。毎回貴重な経験を積ませて頂いていることに心から感謝しています。
次回は来年2月24日(日)。曲目はJ.S.バッハの大曲『ロ短調ミサ曲』! 大変です! 本当に大変です! おそらく、辛い道のりになるでしょうが、僕は覚悟しました。バッハの高みに少しでも近づけるよう、突き進みます。