8月に入りました。そうしたら、また暑さが増したような…。
昨日は暑い名古屋から暑い京都へ。昨年は
「城陽第九」で京都府城陽市に何度も通いましたが、京都市内は本当に久しぶり(京都駅は何度も通過してますが)。
昨年9月9日に豊田市能楽堂で
W.A.モーツァルトの歌劇『魔笛』の勉強会の講師をさせて頂きました。その折に、それより10日前に上演した
G.B.ペルゴレージのオペラ『奥様女中』について
豊田市コンサートホール・能楽堂のスタッフの方々にお話しさせて頂き、能楽堂で1幕ものの喜劇オペラ『奥様女中』を上演したら面白いと申し上げました。ありがたいことに、
豊田市コンサートホール・能楽堂友の会会員向けの公演として実現する運びとなったのです!
豊田市コンサートホールにはせっかくチェンバロがありますから、今回は弦楽合奏とチェンバロというオリジナルの編成で伴奏し、前回ヴェスポーネ役で大活躍した(?)僕は指揮に回ることにしました。そうすると、ヴェスポーネをどうしようか?幕間劇である『奥様女中』をせっかく能楽堂でやるのだから、能の曲の間に演ずる狂言師にお願いできないか、という僕のちょっとした思いつきがすごいことになりました!京都の名門、
茂山千五郎家の次代千五郎を襲名される茂山正邦さんがお引き受け下さったのです!狂言に疎い僕でもそのすごさはわかります。
僕の思いつきでとんでもないことになりましたが、前に進むしかない。昨日は京都御苑にほど近い茂山千五郎家で打ち合わせをさせて頂きました。僕は柄になく緊張し、正邦さんの存在感に圧倒され、あまり上手くしゃべれませんでしたが(笑)、方向性は定まったでしょうか。
素晴らしい出演者や素晴らしいスタッフとともに能楽堂という滅多にオペラをやることのない空間で『奥様女中』ができるという大きな喜びと、偉大な狂言師を招いて変なことはできないというプレッシャーが僕の中で交錯しています。しかも、鑑賞者の応募が多くて、早々に締め切ったとか。ますますプレッシャーがかかる…。
せっかくここまで来たので、ゆっくりと京都を観光……はできず。しかし、ずっと訪れたいと思っていた
白峯神宮に立ち寄りました。
2014年9月に僕が名古屋でお世話になっている
セントラル愛知交響楽団の定期演奏会および
東京公演で、長年フランスに在住して活動されておられる作曲家、丹波明さんの
楽劇『白峯』が世界初演され、その合唱指揮を担当させて頂きました。ちょうど2年前は特別編成の合唱団と必死に譜読みしていたのを思い出します。本当に大変な仕事でしたが、本番にはたくさんのお客様にご場頂き、素晴らしい指揮者の下、ソリスト、オーケストラ、合唱が一体となって『白峯』の世界を描き出し、作曲者もお客様も喜んで頂けて、無事に世界初演が果たされました。
実は、楽劇『白峯』は世界初演に先立ち、この楽劇の主人公である崇徳天皇が祀られている白峯神宮で、崇徳天皇御霊寧静八百五拾年祭に合わせて、『白峯』の終場面が構成も編成も縮小されて、
奉納演奏されました。その際も合唱指揮を担当させて頂きました。ただ、こちらのご依頼を頂いたのが遅くてスケジュールが会わず、前日の練習と本番に立ち会えませんでした。それでも、本番は厳かな中で行われ、素晴らしいものだったと伝え聞き、本番に立ち会えなかったのが残念でした。せめても一度は白峯神宮に訪れて、楽劇『白峯』が奉納された舞台を拝見し、当時の雰囲気を少しでも味わいたいと思っていたのです。
昨日、その念願がかないました。白峯神宮がかなり小さかったのには驚きました。しかし、一歩中に踏み入れると、町中とは思えない厳粛な空気が漂っていました。楽劇『白峯』が奉納された痕跡を発見し、当時の思い出がよみがえりました。
夜は大阪に移動して、合唱団 ルークス スペイの練習。
混声合唱団 スコラ カントールム ナゴヤとの
「ジョイント・コンサート」大阪公演まで1ヶ月を切り、練習は最終段階に入りました。
大阪公演でG.フォーレの『レクイエム』のバリトン・ソロをお願いしている福嶋勲さんにお越し頂き、『フォーレク』はバリトン・ソロがある曲を中心に練習しました。福嶋さんとは度々ご一緒していますが、ルークスでは
「第1回演奏会」以来2回目。「第1回演奏会」の打ち上げで「次はフォーレの『レクイエム』でご一緒しましょう」と約束しましたので、今回ソロをお引き受け頂きました。福嶋さんの歌唱は素晴らしく、何も言うことはありません。昨年は奏楽堂日本歌曲コンクールで第1位を受賞し、ますます磨きがかかり、ますます活躍の場を広げています。福嶋さんからは合唱団に対してためになるアドバイスを頂きました。これでルークスはかなり良くなりましたよ!本番までに磨きをかけていきましょう!
ルークスが単独で歌う佐藤眞作曲のカンタータ『土の歌』のほうは暗譜した団員が練習を重ねる度に増え、演奏が固まってきました。かなり良いです。ただ、怖いのはこれが頂点となって、落ちていくこと(笑)。皆さん、慢心せず、最後の最後まで音楽と向かい合い、高めて下さい!
今日は朝から
かがり音楽アカデミーでの仕事。かがり女性コーラスは現在大中寅二の『椰子の実』と松下耕の『四月の風』を練習しています。来年5月の「第13回わかばコンサート」までは日本の名歌を女声合唱に編曲したものとオリジナルの女声合唱曲を中心に取り組んでいきたいと思っています。
夜は名古屋で
コーラスグループCoCoRoniココロニの練習。節目となる
第15回公演が半月後に控え、仕上げに余念がありません。
今日はコドモ☆ココロニが練習に参加し、ホールいっぱいに清々しい歌声を響かせてくれました。子供も最大のイベントと言えば、夏休み。皆さん、夏休みに山あるいは海に行った思い出はありませんか?今回は夏休み特別企画、ご来場の皆様を夏の懐かしき思い出へと誘います。