同志であり、僕の大切な仲間の一人にギタリストの
大矢修三さんがいます。
彼と出会ったのは2000年の5月。当時の僕は大学を卒業して2年が経ち、ドイツ歌曲を中心としたレパートリー(19世紀はピアノよりもギターのほうが普及しており、ギター伴奏に編曲されたドイツ歌曲がいっぱいあるのです)でクラシックギターとのデュオを活動を開始したばかり。その最初のコンサートに大矢さんは来てくれました。その打ち上げで意気投合した僕らは若かりし頃、毎週のように朝まで飲み明かし、熱く語り合ったものです。もちろん演奏活動もたくさんしました。
大矢さんは演奏活動とともに教授活動も大切にされています。そんな彼が主宰するギタースクール
DEE MUSICディー・ミュージックは昨年開校20周年記念を迎え、11日(月・祝)には開校21年目を祝う会が生徒さんの発起で開催されました。
ここ数年は都合がつかなくて、大矢さんのコンサートやディー・ミュージックの行事になかなか行けませんでしたが、今回は奇跡的にも僕の予定が空いていて、記念の大切なイベントと参加することができました。
ディー・ミュージックの生徒さんは幼稚園児から来年喜寿を迎える方まで年齢層が幅広い。それぞれの個性に合わせて目標を設定してレッスンするとともに、アンサンブルにも力を入れておられます。3世代に渡る年齢層の生徒たちが音楽を通じて一つになる姿は本当に素晴らしかった!
僕は歌で21年目をお祝いさせて頂きました。
大矢さんとのデュオは2008年12月以来、実に7年ぶりの復活!
歌ったのはモーツァルトの『すみれ』とジュリアーニの『運命に寄せて』、
渡邉なつ実さんの『ポケットの中で風が揺れたので』の3曲。『すみれ』と『運命に寄せて』はそれこそ何度も取り上げた思い出の歌。渡邉さんは大矢さんとも僕とも深いつながりのある作曲家。現在は出身地の岐阜県郡上市に居を構え、作曲活動を展開しています。このイベントに来ると聞いて、大矢さんと僕とで初演した『ポケットの中で〜』を取り上げました。
人前で歌曲を歌ったのは本当に久しぶり!久しぶり過ぎて練習中に何度も頭がクラクラしましたが(笑)、本番はなかなか良かったと思います。久々に大矢さんとセッションできて、うれしかった!
作曲家の渡邉さんをはじめ、たくさんの方と久しぶりに再会し、じっくりお話しできたのもうれしかったことの一つ。類は友を呼ぶと言いますが、本当に皆さん熱い!良い刺激を受けました。
熱い思いを絶やさず持ち続け、貫き、常にさらなる高みを目指している大矢さんの姿勢にいつも感銘を受けます。大矢さんの思いの結晶であるディー・ミュージックのますますのご発展を心からお祈り申し上げます。
左から作曲家の渡邉なつ実さん、大家さん、僕。彼女の作品には独特の世界があって、その音は心身の深い所まで染み渡ります。
ムーンピロー・アンサンブルThe Moonpillow Ensemble。左からJason Taylorさん、高須大地さん、大矢さん。Jasonの曲はセンスが良くて、心地良い。
いちばん左は音楽マネジメント事務所ミュージック・ステーションの代表で、
5/R Hall&Gallery 音楽ホールの支配人の伊藤直樹さん。3人とも2000年の5月に出会った。消えずに、消されずに、こうやって音楽をやっていられるのは幸せなことだ!