連日目一杯仕事しています。11月に2日間予定が入っていない日がありましたが、結局仕事が入り、9月23日から12月13日まで休みなしということになってしまった…。
僕自身は決して仕事人間という訳ではありません。自分のやりたいことを全て引き受けて、きちんとやろうとしたら、こうなってしまっただけ。
11月28日(土)に「第13回演奏会」を開催する
女声合唱団コール・AIはほとんどの団員が暗譜を完了し、順調に仕上がってきています。本番まで1ヶ月を切りましたが、もう一段階パフォーマンスの精度を上げられると僕は思っています。これまで以上のことをしようというのではありません。これまでに積み重ねた練習で十分に素晴らしいパフォーマンスを展開できます。その成果をどれだけパフォーマンスに反映させられるかを意識して、これからの練習に取り組みましょう。
混声合唱団 スコラ カントールム ナゴヤは
「第8回定期演奏会」を終えたばかりですが、来年8月から9月にかけての大プロジェクト、合唱団 ルークス スペイとのジョイント・コンサートに向けて練習を始めています。その合同ステージで取り上げるのは三大レクイエムのひとつ、G.フォーレ作曲の『レクイエム』作品48です。『フォーレク』はレクイエムでもっとも重要と言えるゼクエンツィア(続唱)を省いています。ここでは煉獄での苦しみを描き、それゆえに"Requiem aeternam dona eis Domine"「主よ、彼ら(死者たち)に永遠の安息を与えたまえ」という祈りの言葉が強調されるのですが、あえてフォーレはそれを省略しました。そのことにフォーレの死生観が窺えます。彼にとって死は恐怖ではない。本当の意味での「永遠の安息」が与えられると考えています。『フォーレク』はモーツァルトやヴェルディのものよりも劇的ではありませんが、繊細さや甘美さを伴った音楽を紡ぎ出したい。目指すは「癒しのレクイエム」。
スコラは創立以来ずっとドイツ・オーストリア音楽を演奏してきましたが、ここ数年はG.ロッシーニやG.フォーレと、今までやったことのない音楽に取り組んで、可能性の幅を広げつつあります。それが創立20周年につながったら、どんなにうれしいことか!
僕自身、17日にG.ロッシーニの『小荘厳ミサ曲』を、25日にはG.ヴェルディの歌劇『オテロ』を指揮し、これだけイタリアものに深く取り組んだのはこれが初めてでした。僕は前世がドイツ人ですが、イタリアものも良いですね〜(笑)。昔はロッシーニなんて大嫌いでしたが、『小荘厳ミサ曲』に取り組んで、彼が天才だということがわかりました。ヴェルディの歌劇に取り組む度に彼のドラマの展開の仕方の巧みさに息を飲みます。
昨日は河内長野ラブリーホール合唱団のJ.S.バッハの『マタイ受難曲』を指導して、どっぷりドイツの音楽に浸りました。この受難曲も素晴らしい劇音楽。指導する度にイエスの受難を取り巻く場面をが目に浮かび、感情が高ぶります。ラブリーホール合唱団はまだそこまでいっていませんね(笑)。皆さん、どんどん歌い込んで!
河内長野ラブリーホール合唱団の指導は日帰りでした。その前に僕が非常勤講師を務めている
金城学院大学の「ガラコンサート2015」のゲネプロを聴かせてもらいました。これは金城学院大学がセントラル愛知交響楽団と提携して毎年この時期に開催している催しで、今回で5回目となりました。人間科学部芸術・芸術療法学科と文学部音楽芸術学科の成績優秀な学生がソリストとなって、協奏曲やアリアなどを演奏します。学生にとって本当に貴重な体験となる場。僕は毎回予定が重なって、聴くことができず、残念に思っていましたが、今年はようやくゲネプロを聴くことができました。
この「ガラコンサート」は金城学院大学教授であり、セントラル愛知交響楽団名誉指揮者である小松長生さんのアイデアでしょうが、学生の時に第一線で活躍している指揮者の下、プロのオーケストラをバックにして協奏曲やアリアを演奏できるなんて、すごいことです!なんて羨ましいんだ!ゲネプロを聴いていてそう思いました。
セントラル愛知交響楽団はゲネプロの段階から本番さながらの演奏で学生たちをサポートして下さいました。オーケストラにとって協奏曲やアリアが並ぶこの「ガラコンサート」はとても大変なのです。しかも、今回は出演人数が多いので、いっそう大変。それでも、セントラル愛知は真摯に取り組みます。この楽団の素晴らしさ、団員たちの人柄の良さを改めて感じました。
今回は22名の学生が出演しました。どの学生もキラリと光る才能を感じさせました。普段はおちゃらけているのに、いざ演奏するとなったら、真剣な表情になり、華麗な音を紡ぎ出す子や、普段はおとなしいのに、壮大な音楽を奏でる子もいて、びっくりしました。そして、彼女たちの熱心に、一心に音楽と向かい合う姿勢に接し、心打たれました。
もちろん未熟なところもあります。しかし、当時の僕と比較したら、断然彼女たちのほうが上。それほどの才能と可能性を持った学生が多いのはうれしいことですし、、それを開花させる機会を設けている金城学院大学はすごいと思います。
音楽は一生をかけて取り組むことのできるもの。プロになるかならないかは別として、音楽を通じての学生たちのさらなる飛躍を心から願っています!
youtubeに過去の「金城学院大学ガラコンサート」の模様が投稿されています。今回のも今年中には投稿されるのではないでしょうか。是非ご覧下さい!
今日は朝から夕方まで「みずなみニューイヤーコンサート2016」の稽古。午前中は子供たちを中心にキャストの音楽稽古。子供たちの溌剌とした歌と演技にエネルギーをもらいました。子供たちの表情が稽古を経る毎に変化しています。舞台人になっていっています。子供たちの可能性はすごい!
午後はオーケストラの練習。パートが揃わず、歯抜けでしたが、前回練習した曲は良くなっていました。しかし、まだまだこれから! 瑞浪市民交響楽団が今回の主役ですから、しっかり頑張って下さいよ!