本日、遂に河内長野マイタウンオペラ・小ホールフレッシュシリーズ『コジ・ファン・トゥッテ』の初日を迎えました。
21日(月)の直し稽古、22日(火)と23日(水)のアンサンブル合わせを経て、一昨日と今日はすべて本番通りにやるゲネプロを行いました。
演出家、籔川直子さんはラブリーホールの小ホールでの上演という制約を上手くかわし、ラブリーホール小ホールならではの舞台を作り上げました。ステージをフルに使っています。
両組のキャストとも仕上がりは上々です。それぞれのキャラクターが打ち出され、同じ作品なのに違う味わいがあります。
本当にここまでよく頑張った!指揮者という皆を引っ張っていく役目の僕ですが、フレッシュな歌い手たちの頑張る姿に励まされました。
コジ・スペシャルアンサンブルのメンバーもかなり良いです。
今回は大変なんですよ!オーケストラでやることをたった6名でやらなければならないんですから!弦楽器の方々はほぼ弾きっぱなし。オーケストラでやっても気を緩められませんが、1パートを複数人数で演奏すれば、それだけ余裕が持てますし、スタミナの面でも楽になります。しかし、一人だとそうはいかない。本当に本当に大変なんです!こんな大変なことなのに、素晴らしいパフォーマンスで舞台を盛り上げてくれています。ありがたい限りです!
今回はダブル・キャストなので、アンサンブル合わせも2回、ゲネプロも2回。もちろん本番も2回。指揮者、アンサンブルだけでなく、スタッフにも労力は2倍。スタミナの面ではきつかったですが、それだけ回数を重ねられたので、舞台の完成度は上げられたと思います。
僕の個人的なことを言わせて頂くと、今年でオペラの仕事を初めて10年になりました。学生時代はオペラが大嫌いだったので、ほとんど勉強していません。だから、オペラを勉強し始めて10年と言ってもいいでしょう。毎回が勉強の場、経験を積む場。10年の節目にこんなに素晴らしい機会を与えて下さったことを感謝しています!
ちなみに、演出家の籔川さんと出会ってちょうど10年にもなります(笑)。
アラフォーの中村貴志、フレッシュな歌手たちと変わらないフレッシュな気持ちで、素晴らしい面々と一緒に弾けたいと思います!
ご来場の皆様、お楽しみに!