ここ数日は移動が激しかった。
8日(水)は
金城学院大学の講義のために大阪から名古屋ヘ。こちらの講義は3分の1が終了。音楽を専攻してるだけあって、なかなか耳が良い。
9日(木)は
「コーロ ムジカヴィーヴァ演奏会Vol.6」の本番に立ち会うために兵庫県西宮へ。当初はゲネプロだけしか立ち会えない予定でしたが、夜の仕事がなくなり、打ち上げまで立ち会えました(笑)。プロの音楽家としての深い話をじっくり伺えたのが良かった。この日は大阪滞在。
10日(金)は名古屋に戻って、
混声合唱団スコラ カントールム ナゴヤ(SCN)の指導。SCNの愛唱歌集の練習は進み、新実徳英作曲の『聞こえる』もほぼ仕上がりました。この歌詞に「時代が話しかけている」とあります。僕が中学3年生だった時に作られたこの曲。あれから時代は大きく変わった。しかし、人の祈る気持ち、祈るような気持ちは変わらない。それはいつの時代も希望があるからではないでしょうか。
W.A.モーツァルトの『ドミニクス・ミサ』は"Gloria"の冒頭まで練習が進んでいます。いかに肉食系の音楽にするか大事(笑)。西洋音楽には実りを待つ農耕民族ではなく、獲物をしたたかに捕らえにいく狩猟民族の精神が必要。音に喰らいつかないといけないのです。
練習後に男声合同の新人歓迎会が開かれ、大いに盛り上がりました。疲れが一気に吹っ飛びました。
昨日はまたまた関西で、河内長野ラブリーホール合唱団(KLC)の指導。現在練習中のF.シューベルトの『ミサ曲第6番』は"Credo"に入りました。このミサ曲には時折50年先の音楽が書かれています。シューベルトが最晩年に至り、彼の感性が革新的に飛躍します。それはKLCが取り組むもう一つの作品の作曲家、A.ブルックナーに通じます。シューベルトとブルックナーという選曲は大変興味深いものです。
今日は名古屋を通過して、岐阜県瑞浪市へ。来年1月の
「みずなみニューイヤーコンサート2014」で上演されるフンパーディンク作曲の歌劇『ヘンゼルとグレーテル』のキャストオーディションと企画会議。
ここ数日久しぶりに『ヘングレ』の音楽に身を置きました。そして、構成練りました。『ヘングレ』は僕のオペラ指揮者としてのデビュー曲。しかし、苦い思い出が付きまとう曲でもあります(苦笑)。今回はどうなるでしょうか?
『ヘングレ』のオーディションですが、6名の歌手が受けられました。それぞれの歌手にキラリ!と光る部分がありました。中には思うように歌えなかった方もいらっしゃるでしょう。本番は1回きり、その場(オーディション)で歌えなかったら、だめという場合もあるでしょうが、オーディションの段階ではだめだったけれど、本番までに大きく伸びる可能性があれば、それに賭けてみたいという思いは僕の中にあります。だから、キャスティングに悩む…。
企画会議のほうは長時間かけてじっくり行われました。演奏会は本番だけでなく、その前に練習があり、さらにその前にこのような会議があります。はっきり言って、面倒くさい(笑)。しかし、演奏会を成功させるためには重要なのです。瑞浪市総合文化センターの職員が一新されたので、新たな協力関係のもと、「みずなみニューイヤーコンサート2014」の成功を目指して突き進みます! 瑞浪の皆さん、是非また一緒に音楽しましょう!
今日からしばらく名古屋で落ち着けます。移動がだんだん堪えるようになってきた(笑)。
しかし、僕はほとんどが中部と関西の間の移動なので、楽なほうでしょうね。某指揮者にスケジュールをお尋ねしたら、とんでもない日程の返事を日本の裏側から頂きました(笑)。ワールドワイドで活動するのは、長時間の移動とともに時差があるから大変。ご自愛下さい。