「名古屋大学グリーンハーモニー第46回定期演奏会」に客演指揮者としてステージに立ちます。今日から僕が指揮するステージの練習が始まりました。
曲目は木下牧子の混声合唱組曲『ティオ夜の旅』。彼女の合唱作品としては混声合唱組曲『方舟』に次ぐ2作目で、合唱作品では楽譜が出版された最初の作品です。
僕が高校生になって合唱部に入り、初めて取り組んだのが木下牧子の『方舟』の中の『木馬』という曲。その現代的でセンスの良い響きに魅了され、彼女の作品の虜になりました。高校時代には『方舟』を何度か指揮しました。『ティオの夜の旅』を指揮することはありませんでしたが、録音を何度も聴いて、「指揮したい!」と思っていました。まさかこの歳になって、こんな形であの頃の願いが叶うなんて思いもしませんでした!
いざこの組曲を勉強してみて一言。難しい! 超大作。濃い内容が満載の意欲作。そして、若さが溢れています。若々しいのではなくて、まさに若い。彼女の若さが作りえた作品と言えますし、若くなければ作りえないとも言えます。僕自身、学生合唱団でなければ、やろうとは思わないでしょうね(笑)。
グリーンハーモニーの学生たちはしっかり練習してくれたようで、最初の段階では上出来。荘厳さ、軽快さ、抒情性、ブラック、熱狂など、目眩く多様な内容をいかに声で表現するか。これからしっかり掘り下げていきたいと思います。それにしても、終曲の『ティオ夜の旅』は難しい。テンポが速いのに拍子がコロコロ変わる恐ろしい曲です。
夜は岐阜県瑞浪市で「みずなみニューイヤーコンサート2013」で上演される自作のミュージカル『本能寺が燃える』瑞浪公演のオーケストラ練習。今日で3回目でした。着実に進歩しています。細かなことにも気が回るようになりました。まだフル・メンバーではありませんが、良い音楽が紡ぎ出されています。作曲家冥利に尽きます。
新曲1曲(半分まで筆が進んでいる)とオーケストレイション1曲(こちらは手付かず)を早く仕上げなければ!(いつまでかかってるんだという感じですが…) 今日締め切りの編曲の仕事が完了したので、明日からはこちらひとつに集中できます。良い作品に仕上げて、瑞浪の合唱団、瑞浪市民交響楽団の皆さんの気持ちに応えます!
「名古屋大学グリーンハーモニー第46回定期演奏会」も「みずなみニューイヤーコンサート2013」ミュージカル『本能寺が燃える』瑞浪公演も本番は来年の1月。熱い新年になりそうだ!