8月14日付けの徒然
客演指揮をさせて頂く六甲男声合唱団の練習に2週連続で伺いました。6月5日から5回伺って、一通り練習することができました。音楽監督の井上和雄先生の指導と団員おひとりおひとりのご努力により、木下牧子の男声合唱曲集『朝の頌歌(ほめうた)』が形になってきました。
作曲者の言う通り、骨太の大曲で、スケールが大きく、難しい。特に疾走する第1曲が難しい。この曲の根底にあるビートを感じることとそのビートに乗ることが大事。そのためには進みゆく音楽の先を捉えなければなりません。なにはともあれ、曲を覚えることが最優先ですね。
次に伺えるのは10月。その時にどのようになっているか楽しみです。
巷はお盆休み。しかし、僕は休みなし。お盆に休みがないのはかなり珍しいですね。ただ、振り替えというわけではありませんが、9月に数日の完全オフを取ります!
そんな中で現在フランスに留学中の金沢昭奈さんと再会できたのはうれしかったな。コンセルヴァトワールでの勉強を頑張りつつ、コンクールで賞をいくつも取ったり、あちこちでコンサートをしたり(アメリカの名門中の名門、カーネギーホールでのコンサートにも出演した。すごい!)と今勢いに乗っています。この帰国中に名古屋でいくつかコンサートを開きましたが、非常に良かったとの評判。これからのますますの活躍を祈ります!
もうひとつ印象深かったのは12日(日)に開催された名古屋大学グリーンハーモニーと中京大学混声合唱団とのジョイント・コンサート。僕は名大グリーンハーモニーの客演指揮と男声のヴォイストレーニングを務めているので、今後のために聴きに行きましたが、非常に良かった。響きも良かったし(特に女声)、ハーモニーも決まっていたし、表現の幅も広く、楽しめました。そして、合唱に対する学生たちの姿勢に感動しました(名大グリーンハーモニー、中京大学混声合唱団の双方に)。「合唱が好きだ!」、「この曲を通して自分たちの気持ちを伝えるんだ!」という熱い思いがあふれていました。次回の定期演奏会がいっそう楽しみになりました!
うれしいことがもうひとつ。ラブリーホールのオペラ『ドン・ジョヴァンニ』の稽古を終えて、大阪の住み処に帰ったら、7月24日に宮崎での講習会で指導した宮崎県立高鍋高等学校音楽部から郵便物が届いていました。中身は部員全員と顧問の先生の写真付きメッセージ集でした。先日の感想や合唱への熱い思いが書かれていました。こういうのは本当にうれしいです。僕の大きな励みになります。高鍋高校音楽部の皆さん、ありがとう! これからも合唱を続けて、豊かな感性を持って、飛翔してほしいと願っています。
現在、編曲は大きな山場を迎えています。