この土日は久しぶりにダブルヘッダー指導が続きます。
今日はまず昼過ぎから奈良県大和高田市で「
ときめきの第九」の合唱指導。土曜日組の2回目の練習になります。
やっぱり今年の「ときめきの第九」は音感が良い。合唱初体験者まで良い。別に楽譜楽譜バリバリ読めるわけじゃないでしょう。楽譜を見て、ピアノで弾いた音を聴いて、正しい音が歌える。おそらく耳が良くて、勘も良い。正直に言って、一昨年と昨年は音取りで苦労しましたもん(笑)。
今年の「ときめきの第九」では今までと違って、音を取った後にすぐ言葉を付けています。昨年まではすべての音を取った後に言葉を付けました。果たしてどちらが良いのか、今の段階ではわかりません。でも、ひとつにこだわらず、試行するのも大事。
さて、今年も昨年に引き続き、『第九』以外の作品にも取り組みます。参加者全員で取り組むのはヘンデルの『メサイア』。本当はアンコールだから書いたらいけないんだろうけど(笑)、東日本大震災の復興へのメッセージも込められています。
もうひとつはベートーヴェンの『合唱幻想曲』。ピアノ独奏と合唱とオーケストラという珍しい編成の作品ですが、祝祭的で華やか。「ときめきの第九」が5回目という節目にピッタリです。ベートーヴェンの最も創作活動が活発な時期(この時期を創作の森と言われています)の作品で、完成度が高い。ピアノ独奏は「ときめきの第九」の練習ピアニストの
中川知美さん。正直に言いますが、僕がここに伺った最初の頃は全然ダメでした。しかし、僕の厳しいダメ出しに耐え(笑)、この2年間で随分成長しました。その証を地元である大和高田の聴衆に是非披露してほしいと思い、『合唱幻想曲』を取り上げることにした面もあります(中川知美さんがやらないと言ったら、おそらくやらなかったでしょうね)。このピアノ独奏は彼女にさらなる飛躍をもたらすに違いない。合唱とともに楽しみです!
「ときめきの第九」の後は再び名古屋に戻り、
9月11日の「レクイエム」のオーケストラ練習。今日はS.ドブロゴスの『レクイエム』を集中して練習しました。
ディ・ムジカンテン室内管弦楽団は
先週よりも格段にレベルアップ。奏者ひとりひとりがこの音楽に慣れてきて、良い音を紡ぎ出しました。これからもっともっと細部を詰めていって、エモーショナルな音楽を作り上げたい。
名古屋から大和高田に向かう近鉄特急の車窓から立派な雲が目に入り、思わず携帯電話で撮りました。モクモクという感じがしますね。数分毎にその姿を変容させ、まるで生き物が成長するようでした。小さい頃は雲の上に乗れると思っていました(笑)。
