1週間ぶりの更新となりました。
15日(日)の「スタンダード ナンバー オン クラシック」の編曲でいっぱいいっぱいでした。しかし、昨夜遅くやっと終えることができました。なんとか終えることができました。ここまで時間がかかるとは思いませんでした。本当にギリギリになってしまいました。こんな綱渡り的な生活ではいけないのですが…。
今回の編曲がここまで遅れたのは、起きていられなくなったのがいちばんの原因かと思われます。徹夜ができなくなりました。ついこの前までは少し仮眠を取れば、大丈夫でした。たとえ15分でも横になれば、復活して仕事できました。しかし、今や15分だけと思って横になったら、朝だったということが何度かありました。アラームをかけておいても、まったくダメ。ある時はこむら返りで目が覚めました。「おまえ、編曲せんでいいのかーっ!」と言わんばかりの激痛でした(苦笑)。
何はともあれ、僕の身体は間違いなく老化しています。それは自然の摂理で当然のこと。このブログに何回も書いていますが、年相応の生き方をしなければなりません。その分岐点に僕は今いるように思います。
そんなこんなで編曲を終えましたが、完成がギリギリになりましたが、かなり良い出来だと感じています。ギリギリだろうと手を抜かなかったですし、編曲のアイデアが枯れることはありませんでした。明日全員での合わせがありますが、自分の思った通りの音がするのか楽しみです!
作・編曲家としてはすぐに次にとりかからなければなりません。編曲もまだまだ大きいのが残っていますが、まずは次のミュージカルの作曲を急ピッチで進めなければなりません。こちらのタイムスケジュールも遅れております(まぁ、これは僕だけが原因ではありませんし、こんなタイムスケジュールなんてあってないようなもの(笑))。それでも、前回の
ラジオ・ミュージカル『本能寺が燃える』よりははるかに余裕があります。だって、『本能寺が燃える』は放送初日の1ヶ月前から作曲やら録音やらが動き出したんですから。放送1ヶ月前ですよ。それで、あれだけの作品ができたんだからすごいと思います。
せっかく編曲を終えたのですから、ゆっくり寝れば良いものを、頭の中に詰まっていた音楽を出したくて、3時間寝てから(午前4時就寝、午前7時起床)コンピュータの前に座って作曲しました。出てくるわ、出てくるわ。他の作曲家がどのように作曲するかわかりませんが、僕の場合は作品の方向性を決めて、楽想を練ります。場所はコンピュータの前だけ、あるいはピアノやキーボードも前とは限りません。作曲モードの時は歩いていても、電車に乗っている時も、いつ何時どこでも楽想を練っています。そして、音楽が浮かんできます。具体的な音になっている場合もあれば、イメージとして浮かぶ場合もあります。そういうものが頭の中に詰まっていてパンパンに膨らんでいました。僕はメモを取らないようにしています。頭の中で浮かんで、それでいて忘れないものが自分の中での本物だと思うからです。
新作のミュージカルは、まだ内容を明かせませんが、僕にとって新たな挑戦になります。と言っても、これが作曲の2作目なんで何をやっても挑戦なんですがね(笑)。5月いっぱいで主要な楽曲を書き上げたい。
この1週間、演奏家としての仕事もたくさんありました。目下大変なのはオペラの合唱指揮でしょうか。
関西二期会公演『つばめ』は7日(土)に両組の荒通し稽古(「アラッ、通し?」稽古)がありました。1回の荒立ち稽古と2回の立ち稽古のみで通し。しかも、この日初めて舞台の実寸がとれる大きな会場での演唱。合唱は一度崩壊しました。すべてが遅れている。しかし、それは仕方のないこと。この日初めて演技する部分も多々ありましたし、いきなり大きな空間に放り込まれて、音の感覚がつかめないのです。こういう時に慌てても仕方ありません。どうしたら上手くいくか考え、修正していくことが必要。夜の組の荒通しの時はかなり改善されました。関西二期会合唱団が機能的に優れていると言えども、本番のオペラハウスの合唱団のようにしょっちゅう大きな舞台に立っていないので、慣れが必要なのです。この日に大きな空間で荒通しができて良かったと思います。この稽古はダメなところを洗い出すもの。最終通し稽古までに生き生きした合唱を作り上げていきたいと思います。
河内長野マイタウンオペラ『椿姫』の合唱は相変わらず苦戦中。演技や歌唱で日本人の悪いところが出てしまう。『椿姫』はヨーロッパ社交界のそれはそれはディープな世界を描いている作品なので、日本人にはいちばん遠い世界。加えて、一般人にはさらに遠い世界の物語なのです。それをリアルなものとして上演しなければならないのですから、それはもう大変です。11日(水)に本番指揮者、牧村邦彦さんがいらっしゃいましたが(合唱とは初顔合わせ)、合唱を見て一言、「醤油の匂いがするな」。マイタウンオペラ合唱団の最大の課題は「日本人の壁」を超えること。しかし、これはここだけの話ではなく、プロ、アマチュアを問わず、西洋音楽をするすべての日本人に言えることです。日本人が西洋音楽をするということは大変なことなのです!
大阪の新居に移って2週間が経ちました。快適です。便利です。難波にも梅田にも自転車で楽々行けます。自転車族としてはうれしい限り。エコですし、経済的(ただ、雨雪には弱い)。この2週間は編曲ばかりしていたので、新居周辺をまだ探索していません。来週しようと思ってます。さて、何が見つかるか?(笑)
今日からしばらく名古屋滞在。2日以上名古屋に滞在するのはなんと1ヶ月ぶり。編曲も終わったことですし、名古屋ライフを楽しみたいと思います。でも、かなり予定が詰まっているのですが(苦笑)。