今日は大晦日。2010年が終わろうとしています。早いものです。これほど一年を早く感じた年は今までなかったのではないだろうか、そう感じます。本当に本当に忙しい一年でした。
2010年を振り返ってみますと、今年はたくさんのチャンスに恵まれました。新たな挑戦があり、物事を成し遂げ、自分のものにすることができました。日本歌曲によるセルビア共和国演奏旅行(すみません、旅行記を更新しなくて!)、
セントラル愛知交響楽団主催の本番を初めて指揮したこと、オペラへの本格復帰(「
LOVELY HALL AUTUMN OPERA」「
関西二期会オペラ公演」)。そして、何よりもいちばんの出来事は作曲を始めたこと。
FM AICHI80.7のラジオ・ミュージカル『
本能寺が燃える』に音楽監修として関わったことから、僕の音楽家としての最初の夢であった作曲も手掛けることになりました。別に作曲したいと思っていたわけではありませんが、放送のために必要に迫られ、いざやってみたら、自分の思いが開花し、作品となりました。それが愛知県最大のFMラジオで放送され、
CDにもなったなんてなんという幸運でしょう! スケジュールの面では本当に大変でしたが、かけがえのない経験になりましたし、作曲家としてやっていくきっかけとなりました。人生、何があるか本当にわかりませんね。
一方で「仲間」との音楽が充実してきていることを実感しました。僕は合唱団あるいはオーケストラの指揮者・指導者という立場ですが、いつも皆さんのことを仲間だと思っています。ともに素晴らしい音楽を作り上げていく仲間。皆さんとの音楽する時間は本当にいつも幸せ。来年も心に触れる音楽をして、充実した時間を過ごしていきたいと思っています。
しかし、2010年は考えさせられることもありました。自分の限界を考えなければならないと初めて思いました。中村貴志も35歳。まだまだこれからですし、やりたいことがまだまだいっぱいありますが、物事を若い頃と同じようにはできなくなってきています。活動できる時間、言い換えれば起きていられる時間が少なくなる一方、仕事の質が上がり、またより高い質の仕事をしていかなければならないので、ひとつのことを成し遂げるのに前よりも時間をかけなければなりません。時間が足りないと感じるのです。今年は何とか乗り切りましたが、来年以降は考えないといけないですね。仕事を整理する時が来たように感じています。
とは言いつつも、2011年はおそらく2010年よりも忙しくなるでしょう。現段階でとんでもないスケジュールになっています(笑)。今までの成果がすべて実を結んだ結果です。これは本当にありがたいことです。ですから、僕は頑張るしかない。スケジュールの面では大変ですが、音楽をしている時はいつも幸せ。2011年は目いっぱいやらせて頂きます! 突っ走ります! ブログをご覧の皆様、今後とも応援をよろしくお願い申し上げます!