いよいよ来週土曜日、11月6日に本番を迎える
LOVELY HALL AUTUMN OPERA『コジ・ファン・トゥッテ』の編曲がすべて終了し、パート譜の作成も済んで奏者の元に送りました。これで本番に穴を開けずに済んだ(笑)。思い返すこと
昨年の5月も編曲で苦しんでいました(苦笑)。でも、今回はその時よりもマシ。だって、今回は合わせ前にパート譜が仕上がっていますから。前回はオケ合わせ当日に渡したのもありました(笑)。
24日(日)から25日(月)にかけて徹夜を敢行。『コジ・ファン・トゥッテ』の編曲をかなり進めることができました。徹夜して編曲を進めておかなければ、かなりヤバいことになっていたでしょう(苦笑)。
25日(月)は朝一で名古屋に戻り、10時30分から好評放送中(笑)の
ラジオ・ミュージカル『本能寺が燃える』の2回目のアンサンブルのレコーディングでした。場所は録音エンジニア、岩崎さんの牙城
フルハウス。
前回はアンサンブルの全楽器を同時に録りましたが、今回はストリングス(弦楽器)・ピアノと管楽器に分けてレコーディングしました。そうすることで、ミキシングがやりやすくなるのです。また、僕は指揮をせず、奏者にヘッドフォンを装着してもらい、クリック(メトロノームの電子音)に合わせて演奏してもらいました(テンポが変わる所とフェルマータのみ指揮しました)。
10時30分にスタジオに入り、打ち合わせをして、11時からまずはストリングスとピアノのレコーディングを開始。
続いて15時から管楽器のレコーディング。18時にアンサンブルのレコーディングはすべて終了。時間があるように思われますが、結構ギリギリでした。
この日にレコーディングした楽曲はすべて僕のオリジナル。自分の作品が形になっていくのは感慨深かったです。
さて、18時からは懸案となっていた織田信長役の平泉洋氏のレコーディングもありました。実は何回かトライしましたが、新人ということでなかなか上手くいきませんでした。その度にレッスンをし、練習を重ねて迎えたこの日に見事レコーディングを完了させました。後は敏腕録音エンジニア岩崎さんにお任せ。ミキシングで見事に仕上げてくれるでしょう(笑)。
レコーディングが終了したのが19時30分。朝10時30分にFULLHOUSEに入ってから9時間、ほとんどこもりっぱなし。昼食休憩も準備のためにままならず、準備をしながら食べました。普通でさえ大変ですが、徹夜明けということで意識がもうろうとしていました。そして、打ち上げの頃には変にテンションが上がり…(笑)。大変な一日でした。
『本能寺が燃える』のレコーディングの翌日から再び大阪。
26日(火)はかがりミュージックアカデミーでの仕事。
27日(水)と28日(木)は河内長野市立文化会館ラブリーホールの『コジ・ファン・トゥッテ』の立ち稽古。大道具、小道具、衣装が揃い始め、オペラの雰囲気が出てきました。歌手たちはかなり動かされ、ネタも満載。フェッランドとグリエルモは汗ビッショリ。音楽のほうは現段階では固まっていません。歌手たちはまだ演技するのが精一杯で、音楽にまで気が回らないのです。しかし、これはオペラでは当たり前のこと。演技の段取りも決まってきたので、これから音楽も充実させていく段階です。僕のほうは編曲も終わりましたし、音楽が身についてきて、俄然楽しくなってきました。
そして、今日、29日金曜日。昼頃まで大阪で雑用を片付けてから名古屋へ。名古屋では
11月14日の本番に向けて練習をしなければならないし、準備もしなければならない。こちらもかなりキツい…。
夜は
混声合唱団スコラ カントールム ナゴヤ(略称SCN)の定期練習。SCNも年が明けてすぐ、1月23日に本番を控えております。しかし、こちらは準備万端。ホームコンサートで演奏する曲はもう少し寝かせて、11月いっぱいまではモーツァルトの『レクイエム』(略称『モツレク』)を練習しようと思います。しかし、『モツレク』はすごいなぁと思います(毎回書いているような気がしますが)。『怒りの日"Dies irae"』以降はオペラでもみせたことのないようなドラマがあります(歌劇『ドン・ジョヴァンニ』では垣間見られるかな)。『コジ・ファン・トゥッテ』とはまるで違う世界、同じ作曲家が書いたとは思えません。オペラはわざとそのように作曲しているところがありますが、『レクイエム』には真の劇的性があるように思います。テキストの内容に肉薄していますし、作曲技術でカヴァーして書いているのではなく、真に心身から沸き起こる音楽を書いている。これが絶筆というものでしょうか?