今日は大移動の日。
お昼に名古屋から奈良県大和高田市へ。14時から「ときめきの第九」の指導でした。
前回は、結団式ということもあって、『第九』経験者、『第九』初心者ともにご参加頂いておりましたので、デモンストレーション的な練習でしたが、今日からしばらくは『第九』初級者のための練習になります。本格的な練習の開始です。
まずは最初から音取り。『第九』はおろか、楽譜を見るのも初めてという方もおられます。発声もまだまだ。特に『第九』は音が高いので大変です。本番までの道のりは険しい。しかし、それを乗り越えた所に喜びがあります。ベートーヴェンの苦しみに比べたら、何でもないですよ(笑)。今しばらくは忍耐の時。諦めずについてきて下さい!
「ときめきの第九」の指導の後は再び名古屋へ。19時から
"混声合唱団Vox MEA"の指導。
先週に引き続き、2週間後に控えたコンクールで演奏する曲を練習しました。
今日は先週あまり時間を割けなかった自由曲、渡邉なつ実さん作曲の無伴奏混声合唱曲『きこえてくる』を重点的に練習。曲をどう展開していくかが大事ですね。音色、音量の幅がもっともっとほしい。もっともっと劇的に構成してほしい。ただ正しい発声で、きれいな声で、正しい音で歌うだけでは音楽ではありません。ひとつひとつの言葉、ひとつひとつの音に自分の意志を込めてほしい。ひとつひとつの言葉、ひとつひとつの音を意味ある存在として表現してほしい。
残った時間で、先週重点的に練習した課題曲、萩原英彦作曲の『風』を練習。こちらは完成に近づいてきたんじゃないかな。もうひと頑張り! もう少し突っ込んだ表現がほしいなぁ。緊張感を持続させること。表現の幅を広く。言葉にドラマを持たせてほしい。
とは言いつつも、この団はかなりの演奏をしてます。もうひと越えすると、劇的に変化するでしょうね。コンクールまで2週間。まずひとりひとりがもう一度音楽と向かい合い、自分の「歌心」を探ること、それを表現できるようにすること。そして、それを団員一丸となってひとつにすること。コンクールを聴きに行きますので、"Vox MEA"の演奏を楽しみにしています!