メサイア2009
2009年7月19日(日)無事終了
神戸新聞松方ホール
主催 音楽創作工房ムジカヴィーヴァ
指揮・テノール:畑儀文
ソプラノ:伊藤聡子
アルト:橋爪万里子
バス:伊藤正
管弦楽:
テレマン室内管弦楽団
合唱:コーロム ジカヴィーヴァ
合唱指揮:中村貴志
G.F.ヘンデル オラトリオ「メサイア」(全曲)
ヘンデルの『メサイア』の抜粋によるコンサートで始まったこの"コーロ ムジカヴィーヴァ"。今日念願の全曲演奏を成し遂げました。団員の皆さん、おめでとうございました。そして、お疲れ様でした。『メサイア』に接するのは2回目であり、
昨年4月30日の演奏会で得た経験を生かし、それにふさわしい演奏ができたのではないでしょうか。色々な面で向上したと実感しました。
vol.1に引き続き、指揮して下さったのが畑儀文さんだったことも良かった。バロック音楽のスペシャリストであり、vol.1に引き続いて同じ方向性で音楽を追求でき、今回も得るものが大変多かったです。また、今回は指揮だけでなく、テノール・ソロもされました。同業者としてはどうなるかと思いましたが(笑)、バッチリこなされました。さすが畑さん!
でも、これはオーケストラとの、あるいは合唱との連携が取れていないと、できなかったでしょう。テレマン室内管弦楽団はバロック専門で『メサイア』を知り尽くしていますし、演奏のツボを押さえています。指揮者が何も言わなくても、バロック音楽を演奏する上でやらなければならないこと、気をつけなければならないことを最初からやってくれます。こんなオーケストラは日本では相当珍しい。また、畑さんとの関係も深いことも素晴らしい結果を生んだ要因でしょう。また合唱団がテノール・ソロの後の曲で指揮がなくてもビシッと出られたのは、合唱団としての素晴らしいを才覚を持っていることの証です。合唱指揮者として鼻が高い。
さて、僕は合唱の中に入って歌っていましたが、短い、ほんの5秒ほどのレチタティーヴォでソロをしました。ここの部分だけ畑さんが各席に振り向いて歌われるのが不細工でしたし、音楽の流れが途切れるということで、この中村がソロを仰せつかりました。渾身のソロ(笑)。かなり良かったと自負しています。
ソリストはそれぞれの持ち味を出し、『メサイア』に花を添えられました。特に、"コーロ ムジカヴィーヴァ"の主宰者である伊藤正さんが素晴らしかった。伊藤さんは僕に多くの機会を与えて下さり、数多くご一緒させて頂きましたが、今日の歌唱が最高だったと感じました。
最後になりましたが、ご来場下さったお客様に御礼申し上げます。『メサイア』全曲の長丁場を最後まで聴いて下さり、誠にありがとうございました。終演後、盛大な拍手をして下さり、演奏者全員感激しました。
"コーロ ムジカヴィーヴァ"は次に向けて動き出しました。今後も皆さんと一緒に音楽できますことを楽しみにしております。