昨日、箕面での本番を終えて、大阪の住み処に行く途中、梅田で1月25日にご一緒させて頂いた"アマテュール室内管弦楽団"の方が声をかけて下さいました。名古屋でご一緒した方と大阪の梅田で出会うなんて!関西に住んでいらっしゃるとはいえ、何たる偶然でしょう!どこでどなたとお会いするか、わかりませんね。悪いことはできないものです(笑)。
さて、今日は2つの練習がありました。
昨年3月22日に開催された感動的な「イースターコンサート」。その第2回が4月18日(土)に開催されます。合唱の練習は先週から始まりましたが、今日からオーケストラの練習が、このオーケストラがいつも練習を行う大東市の会場で始まりました。
このオーケストラは日本アマチュア演奏家協会(略称APA)の関西支部の方々を中心に結成されています。僕は昨年3月22日の第1回「イースターコンサート」で指揮を、昨年8月31日の『メリー・ウィドウ』で合唱指揮をさせて頂きました。どちらも思い出深い公演です。
約5ヶ月ぶりの素晴らしき「仲間」との再会。そして、新たな出会いもあり。同じ団体から呼んで頂けるというのは音楽家として大変うれしいです。
まずはF.シューベルトの『ト長調ミサ曲 D167』の全曲を練習。CredoとSanctusは細かくやりました。このミサ曲はシューベルト18歳の時の作品。しかし、彼の熟練が窺えます。シューベルトの才能がちりばめられています。皆さんも今日合奏してみて、このミサ曲の素晴らしさを感じてくれたようです。
続いてはW.A.モーツァルトの『協奏交響曲 KV364(320d)』を練習。ヴァイオリンとヴィオラの独奏を伴ったこの作品はモーツァルトの最も充実した時期の初期に書かれました。あふれ出す音楽、それをまとめる構成力。彼の傑作のひとつです。初回の譜読み段階なのにソリストも来てくれました(ヴァイオリン・ソロは代理で弾いて頂きました)。しかし、ソリストが入って下さったお陰で、全体像がつかめました。ヴィオラのソリストは本番も務めてくれますが、今年東京芸術大学を卒業予定の若きヴィオリスト。素晴らしい才能の持ち主です。オーケストラも大健闘。
今日初回の練習をしてみて、大きな手応えを感じました。今回は前回よりもさらに精度の高い音楽を目指します。大いなる感動を目指して、練習をしていきましょう!
13時から17時までのオケ練を終えた後は東大阪に移動して、いよいよ1週間後、15日(日)に本番を迎える『カルミナ・ブラーナ』の合わせでした。
C.オルフ作曲の『カルミナ・ブラーナ』はプロローグとエピローグを挟んで3つの部分からなり、第1部は「春」、第2部は「酒場にて」、第3部は「睦言」となっています。以前このブログにも記しましたが、演奏時間60分のうち僕が歌うのはたったの2分足らずです。僕が登場するのは第2部の「酒場にて」。ピッタリだと思いました?(笑)でも、酔っ払いの役じゃないんです。酔っ払いに食べられる、焼かれた白鳥の役なんです。登場したと思ったら、男声合唱に「あわれ、あわれ♪」と歌われて、アッという間に昇天してしまいます(笑)。
僕のために指揮者の谷先生はじめ、おふたりのピアニスト、男声合唱の皆さんが待ってて下さいました。僕のたった2分のために。本当ありがとうございました。合わせはすぐに終了(笑)。濃密なオケ練をした後でしたので、うまくいくか心配でしたが、バッチリでした。本番では良い感じで昇天できそうです(笑)。